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敵情
「敵情〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敵情の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
な一撃を受けたのである。 さすがに百戦練磨の信玄は少しもおどろかず、浦野民部に
敵情をさぐらせたところ、「謙信味方の備を廻って立ちきり幾度もかくの如く候て犀川の....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
して混乱に乗ずることを主張する。査大受は、勝に乗じて一挙に抜くべしと論ずる。先ず
敵情如何と、査大受一軍をもって偵察に出かけた処が、坡州を過ぎた附近で、日本軍の斥....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を殺す。猴王大いに悦び力を尽して羅摩を助く。羅摩誰かを楞伽《りょうが》に使わし、
敵情を探らんと思えど海を隔てたれば事|容易《たやす》からず。この時スグリヴァ猴王....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
いつか、芝居で見ました」 「くだらんことをいうな。ところで、われわれが今見ている
敵情を、至急司令部へ報告しなければならないが、附近に、通信兵はいないか」 「見え....
「探偵の巻」より 著者:坂口安吾
やげの最中かなんかぶらさげて、まだ戻らはらしまへんか、どんなことどすな、なんぞと
敵情偵察かたがたお悔みにやつて来られた時には、俄探偵面目玉を踏みつぶして、遂に悲....
「光は影を」より 著者:岸田国士
しかし、彼にもまた、無謀のそしりを受けたくない常識的な半面もなくはないのである。
敵情を十分に探らずして、敵地に乗り込む蛮勇は、いかにしてもなかつた。 小諸で汽....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
『最上』や※代《あきよ》さんのことなど、気がかりなことが多いが、その前にここらで
敵情(敵のありさま)を探って見ようではないか。 『八島』と『秋津洲』がめざす紅玉....
「三国志」より 著者:吉川英治
は兵糧のあばき合いを始めた。 山地はとっぷり暮れていた。曹操は、物見の者から、
敵情を聞くと、 「それっ、阜をくだれっ」 と、指揮を発し、全軍の豹虎が、ふもと....