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敵本主義
「敵本主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敵本主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、遂にこの風習はその跡を絶つに至ったということである。兼山の採ったこの方法は即ち
敵本主義の側面立法であって、民心を刺激すること寡《すく》なくしてしかも易俗移風の....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ズドンと喰わされたのであった。
……というのは別の事でもない。T子が相手の恋を
敵本主義の裏打ちものとウスウス感付いていた事は、今話した通りであるが、今一つには....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
見做すことに存する。認識が本来模写ということだという点を、古来の形而上学に対する
敵本主義故に見逃したことが、カントの物自体の問題をクリティカルな袋路に追いやった....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
と思った。 次に、この作者がこの作品の中でトギすましている冷酷さ。全く無反省な
敵本主義的な冷酷さが、私には強い印象を与える。実にそれは小気味が良い位のものであ....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
対立物が何であるかによって、その主張の内容も本質が変って来るからだ。主張は一つの
敵本主義を仮定する。之はもはや常識の単なる受容ではない。――だが更にそういう主張....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
った。そうして、壮士芝居という一種の興行物が出来あがったのである。元来の出発点が
敵本主義で、芸術的の発奮があった訳でも何でもないのであるが、ともかくも木戸銭を取....