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敵襲
「敵襲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敵襲の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
いいものだろうか。戦争は、すでに始まっているのだ。軍人は、ただちに部署について、
敵襲に備え、または果敢に攻撃に出なければならない。――それと同じで、氷河期は刻一....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。 ◯敵はビラをまいた。(茨城地区に)大東亜戦争に於いて最初。 ◯放送は「明日も
敵襲あるべし。敵機はふえるであろう」とのべる。 ◯防空総本部、宮地直邦放送。 ・....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
飛行島のあちこちでは大まごつきであった。 臆病な白人の細君たちの中には、暗黒と
敵襲との二重の恐しさに悲鳴をあげて泣き叫び、寝床の中にもぐりこむやら、ぶるぶる慄....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
とはなく、いそいで三ツの寝床をしいて三人のカミナリ病人はフトンをひッかぶり、貝が
敵襲をふせぐようにピッタリとフタを閉じてしまったのである。フタをとじるのはピカピ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
。型だけだから実用的でないように見えるが、実はアベコベで、型が実用に役立つまで、
敵襲に応じて万全の受けや攻撃を一手ごとに分離会得するまでには驚くべき練習量を要求....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
は総員に、部署を離れ充分に休養するよう――命じた。 ここは、風波の憂いもなく、
敵襲の怖れもなく、世界中で最も安全な地点である。しかも、激務を終ったのちの、休養....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ロチロとまたたく、夜はふけた、イバンスの奇々怪々な物語はいつはてるともしれない。
敵襲 イバンスがしずかにブランデーのコップをとりあげて、長物語にかわいたくちび....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
信仰厚き総督が、まるでメディナ・シドニアの声調を受けついでいるではないか。人々は
敵襲に直面するほかはない、三位一体に信頼するほかはないのだった。つづいて情報は、....
「三国志」より 著者:吉川英治
を約して、左右に別れて発足した。 瓦口関に構えて一息ついていた張※は、幾度かの
敵襲も、堅固な関の救いに小揺るぎもなく、事なくすんだが、さて援軍が来なければ、此....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
たる枯葉の行方と変りがない。 さて。北行した義貞の軍は、湖北の塩津へんで、もう
敵襲に見舞われていた。――足利|直義の手配はじつに早かったものらしい。――で、や....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
威にはなりえなかった。 これを彼がさとった時は、宇都宮、小山、高麗などの思わぬ
敵襲をうしろに聞き、また甲斐方面や海道筋には、富士川からこっち支離滅裂となった味....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
回から次回。“富士川合戦”にはいってゆく。 平家の大軍七万余騎が、水鳥の羽音を
敵襲と間違え、仰天して、都へ逃げ帰ってしまう。ということで、吾妻鏡を初め、盛衰記....