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敵軍
「敵軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敵軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
この時こう云う声を挙げたのは表門《おもてもん》の前に陣取った、やはり四五人の
敵軍である。
敵軍はきょうも弁護士の子の松本《まつもと》を大将にしているらしい。紺....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ん。在来と全く変った戦略を巧みに活用したのであります。ナポレオンは敵の意表に出て
敵軍の精神に一大電撃を加え、遂に戦争の神様になってしまったのです。白い馬に乗って....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
の力を借りて四十里|彼方に蟻の動くのも手にとるように判ったことだろうし、よしんば
敵軍がこの塔下に迫って、矢を射かけても、あたりは十尺もあろうという厚い壁体だし、....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
打って、敵機の退散をアナウンスして居ります。況んや、唯今、川口町の報告によれば、
敵軍は、明かに、機首を他へ向けています」 「君は、今の報告を盗み見たかッ」 「閣....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
逃げだしたとある。リスボン経由の外電も六日、七日のわが猛攻を伝えているし、島上の
敵軍も「ここは地獄を集めた地獄だ。あと二週間これが続けば、この戦は悲劇に終ろう」....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
部隊は、いずれそのうち、欧洲戦線のどこかに、必ず姿をあらわして、ドイツ軍に刃向う
敵軍を、徹底的に圧迫するにちがいない。....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
は、抱合兵団の攻略に気がつかなかったのであろうか。およそ攻撃目標たるわれわれが、
敵軍の空中からの爆撃を避けて地下に潜り、空爆|更に効果なしと分れば、
敵軍はこんど....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
であった。 超冒険旅行とは一体どんな旅行か。それは多分このヨーロッパを出発し、
敵軍の間を縫って遂に東洋へ達する旅行なのであろうと思う。潜水艦で渡るのか、それと....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
そんなことは気球に乗らない連中に頼んでおいて、自分たちは予定どおりのるのがいい。
敵軍は、こっちにそんな騒ぎがあろうとなかろうと、お構いなしに空襲を仕かけてくるだ....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
できなかったんだが、いざという場合には、この旅客機を重爆機として、祖国を苦しめる
敵軍を爆撃するつもりだったんだ。ほら、よくごらんよ。この翼の形は、どうだい。操縦....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
の目の陣と称え、すきを取って平らげること、焼山越の蠎蛇の比にあらず、朝鮮|蔚山の
敵軍へ、大砲を打込むばかり、油の黒煙を立てる裡で、お誓を呼立つること、矢叫びに相....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
てこれがどんな風に響くと思うか。次の時代に戦争が起ったときにゃ、不勉強のおかげで
敵軍を撃破するに足る優秀な戦車が出来なかったり、また優秀な飛行機が作れなかったり....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
えず困難や障壁が次々とあらわれるのだ。それに、彼が出あわなければならない恐ろしい
敵軍は、血と肉とをもった人間、すなわち、彼女を賞讃するあまたの農村の男たちだった....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
の外なけれども、勝氏は決してかかる迂濶の人物にあらず。思うに当時|人心激昂の際、
敵軍を城下に引受けながら一戦にも及ばず、徳川三百年の政府を穏に解散せんとするは武....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を暴露せざるためには適当に撤退せしめねばならない。 準備成り敵地に侵入した軍は
敵軍と遭遇せば、特に有利な場合でなければ決戦を行なう事なく、機動に依り敵を圧迫す....