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敵陣
「敵陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敵陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
、敵の砲弾は雨のように彼等のまわりへ爆発した。しかし味《み》かたは勇敢にじりじり
敵陣へ肉薄《にくはく》した。もっとも敵の地雷火《じらいか》は凄《すさ》まじい火柱....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
な努力を以てすれば、戦車の整備に対し対戦車砲の整備は却って容易であり、戦車による
敵陣地の突破は、十分に準備した敵に対しては今日といえども必ずしも容易とは言えない....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
駆逐艦隊は、やや右翼前方に独立して、米国潜水艦隊を警戒すると共に機会さえあれば、
敵陣の真唯中へ、魚雷を叩きこもうとする気配を示していた。 艦数に於ては劣ってい....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
策が出来ると共に、市民は平静さをとり戻し、被害は少なくなった。わが特攻隊の出現は
敵陣を大恐怖せしめたが、今ではいろいろの対策がとられて、或る程度の効果をあげてい....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
せ候ふこと余りに云甲斐なし、早く御陣替然るべし。思召の如く替へおほせて、二十九日
敵陣へ無二無三に切入り給はんには、味方の勝利疑ひ有るべからず。仮令ば敵方にて此方....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
市郎秀長、甥の三好孫七郎秀次などに向って「昨日の盛政の戦の仕様に不審を抱いて今日
敵陣を窺って来たが、流石老功の勝家、此処で合戦の月日を延し、其間に美濃伊勢両国に....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
方東軍では、和泉の工匠を雇入れて砲に類するものを作らせ、盛んに石木を発射せしめて
敵陣を攪乱させたと云う。 亦面白いのは彼等将士の風流である。即ち紅絹素練を割い....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
盤龍山、東鷄冠山の中間にあるピー砲台攻撃に向た。二十日の夜行軍、翌二十一日の朝、
敵陣に近い或地点に達したのやけど、危うて前進が出来ん。朝飯の際、敵砲弾の為めに十....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
思いつきである。地下戦車が出来たら、そいつは、どんどん、地面の下を掘っていって、
敵陣の真下に出るのであろう。そして、爆薬をそこに仕掛けるとか、或いは、めりめりと....
「怪塔王」より 著者:海野十三
をひろいながらも、ついに今ここに小浜兵曹長の運命もおわるかとおもわれました。 「
敵陣に自爆するのなら帝国軍人の本懐であるが、あれ狂う海中につっこんで、死んで何に....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
握って、 「杉田、よく辛抱していたな。それでこそ、真の日本男児だ。銃剣をとって、
敵陣地におどりこむばかりが勇士ではない。報国の大事業のため、しのぶべからざる恥を....
「形」より 著者:菊池寛
姿は、どれほど味方にとってたのもしいものであったかわからなかった。また嵐のように
敵陣に殺到するとき、その先頭に輝いている唐冠の兜は、敵にとってどれほどの脅威であ....
「発明小僧」より 著者:海野十三
一つ押すと紫電一閃。太い二本の光の柱です。一本は真直に空中を飛び上る。もう一本は
敵陣の中につっこむ。するとパッと黄煙が騰ると見る間に、艦も敵兵も瞬間に煙となって....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
訣がある。呼吸がある。それで傍から父の打つのを聞いていると、その心意気があたかも
敵陣へ突き進む時の決意を示すように響いて来るのである。家族のものがそれを「まるで....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ナロ川左岸に陣地を占めた。仏軍はケバ要塞を単にこれを監視するに止めて前進、十九日
敵陣地を攻撃したが増水のため成功せず、二十一日攻撃を敢行した時はサルジニア軍は既....