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敷
「敷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
敷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
り。
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斜めに見た芸者屋町《げいしゃやまち》。お座
敷へ出る芸者が二人《ふたり》ある御神燈《ごしんとう》のともった格子戸《こうしど》....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
《ゆかり》もない他人だと云う事が明かになった。その内にもう秋風が立って、城下の屋
敷町の武者窓の外には、溝を塞《ふさ》いでいた藻《も》の下から、追い追い水の色が拡....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
うに、こう確信していたのである。役人は彼等を縛《いまし》めた後《のち》、代官の屋
敷へ引き立てて行った。が、彼等はその途中も、暗夜《やみよ》の風に吹かれながら、御....
「女」より 著者:芥川竜之介
華奢《きゃしゃ》な嚢の底に、無数の卵を産み落した。それからまた嚢の口へ、厚い糸の
敷物を編んで、自分はその上に座を占めながら、さらにもう一天井《ひとてんじょう》、....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
恐らく、細川家の家臣の一人が借してくれた三国誌の中の一冊であろう。
九人一つ座
敷にいる中《うち》で、片岡源五右衛門《かたおかげんごえもん》は、今し方|厠《かわ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
線を逃れるように、早速長火鉢の前から立ち上った。そうして襖《ふすま》一つ向うの座
敷へ、わざと気軽そうにはいって行った。
そこは突き当りの硝子障子《ガラスしょう....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
一
……雨はまだ降りつづけていた。僕等は午飯《ひるめし》をすませた後《のち》、
敷島《しきしま》を何本も灰にしながら、東京の友だちの噂《うわさ》などした。
僕....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
かった二階の窓は、急にまっ暗になってしまいました。と同時に不思議な香の匂が、町の
敷石にも滲みる程、どこからか静に漂って来ました。 四 その時あの印度....
「狂女」より 著者:秋田滋
女はしょッちゅう寝かしっきりにされていて、身のまわりのこととか、化粧の世話とか、
敷蒲団を裏返すような時でもなければ、誰も彼女をその蒲団のなかから引ッぱり出すよう....
「初雪」より 著者:秋田滋
しもうとする、陽気な巴里の女であった。 良人は彼女をノルマンディーにあるその屋
敷へ連れて行った。それは、鬱蒼と茂った老樹にぐるりを囲まれた、石造りの宏壮な建物....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
て表書の名を見るより涙を溢して悦び、口早に女房にも告げ神仏の来臨の如く尊敬して座
敷へ通し、何はさて置き伯父の安否を問い、幾度か昔救われたることを述べ、予が労れを....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
になった聴講者の腰掛がならべてあり、一列毎に段々と高くなり、その上には大向うの桟
敷に相当する席もあり、全体で七百人位は入れる。 この室はファラデーの時代には非....
「寡婦」より 著者:秋田滋
、聖母の眼つきにそッくりと申したいほどでした。年をとった殿様は、その娘を自分の屋
敷へつれて行ったのですが、まもなく、その娘が側にいなければ片時も我慢が出来ないと....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
語に聞きいることだった。それは、幽霊の話、鬼の話、化け物の出る野原、小川、橋、屋
敷、それから特に「首なし騎士」、彼女たちがときとして呼ぶところによれば、「スリー....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
ら町へ流れあるいた。その後、その一座はちりぢりばらばらになってしまった。立派な屋
敷で暮していたある老婦人が、ジャンを可愛い子と思ったので、一日、その身の代金を払....