敷松葉[語句情報] » 敷松葉

「敷松葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敷松葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖術」より 著者:泉鏡花
の壁を仕切って、細い潜り窓の障子がある。 カタリ、と引くと、直ぐに囲いの庭で、敷松葉を払ったあとらしい、蕗の葉が芽んだように、飛石が五六枚。 柳の枝折戸、四....
青年」より 著者:森鴎外
見える。暇があるからだと云って、長次郎が松葉を敷いてくれた蹲いのあたりを見れば、敷松葉の界にしてある、太い縄の上に霜がまだらに降っている。 ふいと庭下駄を穿い....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
ういう口で、何で包むもの持って来ねえ。糸塚さ、女※様、素で括ったお祟りだ、これ、敷松葉の数寄屋の庭の牡丹に雪囲いをすると思えさ。」 「よし、おれが行く。」 と....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
、檜の木の植込み錦木のあしらい、下草の様子、何やかや申分なく、鞍馬と御影の飛石に敷松葉から霜除けの飾縄、打水を致し洗い上げてあります、土廂が深くなっている六畳の....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
の、綱を伝って樹を上りつつ、一目見るや倒に墜落するのが約束らしい。 きれいな、敷松葉は、その塚の、五寸の魔所、七寸の鬼の領とも憚からるる。 また、あまた天狗....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
と音のしないように雨戸を明け、室着の儘で裾を敷いたなりで、そろ/\と飛石伝いに、敷松葉の一ぱいに敷詰めて有る横庭に下りると、余り大きくは有りませんが、葉のこづん....