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「敷設〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

敷設の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
して行った。やがて彼等は、大鳴門司令長官の前に立って、米国艦隊の退路を絶つ機雷の敷設状況と、なお布哇攻略の機が如何に熟しているかを、審さに報告することであろう。....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
また他の特色としては、 (一)多数戦闘機の護衛を伴い来襲し(二)港湾水路に機雷敷設(三)宣伝ビラ散布の執拗な努力をしていることなどである。さらに警戒を要するこ....
白妖」より 著者:大阪圭吉
戴くために、二、三簡単な説明をさして戴かねばならない。 いったいこの有料道路の敷設されている十国峠と箱根峠とを結ぶ山脈線は、伊豆半島のつけ根を中心に南北に縦走....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
実質を見ると、次の戦争への準備にすぎないのである。科学的発明も、化学工業も、鉄道敷設も、電信も道路の開通も、すべてが、資本主義の下にあっては、戦争準備の目標に向....
蜘蛛」より 著者:甲賀三郎
を一階の部屋に連れこんで、とつじょ彼の自由を拘束して、この部屋には自動爆発装置が敷設してあるといつわり、いまより三十分後正九時にはこの部屋は爆発して、お前は粉微....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
ような、死んだ色の膚をしていた。 漁夫の仲間には、北海道の奥地の開墾地や、鉄道敷設の土工部屋へ「蛸」に売られたことのあるものや、各地を食いつめた「渡り者」や、....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
あとにしたがって、檀中や何々講の総代の家を訪れた。院主は常に経堂再建、ケーブルの敷設計画、年頭年始何やかやと多忙であったから。 ある総代の奥座敷へ通ると、生ま....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
が座の傍、肩掛、頭巾などを引掛けた、衣桁の際には、萌黄の緞子の夏衾、高く、柔かに敷設けて、総附の塗枕、枕頭には蒔絵ものの煙草盆、鼻紙台も差置いた、上に香炉を飾っ....
トロッコ」より 著者:芥川竜之介
小田原|熱海間に、軽便鉄道|敷設の工事が始まったのは、良平の八つの年だった。良平は毎日村|外れへ、その工事を....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
らいて、砂利もしき、ヌカルミにならないように充分手も加えてあるが、今やトロッコも敷設中で、八割まで出来あがっている。 「どうだ。オレの材木が安値のわけが分ったろ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にわたって説明し始めた。 それによると、アッチソンやトペカやサンタ・フェ方面に敷設された鉄道が、その未開の地方を開拓して州の勢力を延長したばかりでなく、また、....
不在地主」より 著者:小林多喜二
しな地面をジリ、ジリ焼いていた。陽炎が白熱した炎のように、ユラユラ立って、粗雑に敷設されたトロッコのレールが、鰻のように歪んで見えた。――土の熱いムレッ返しが来....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
いて意見が決定しなかつた」ものと解すべきであった。そしてこの新解釈は、先年の水道敷設工事によって証明せられた。今の食堂附近を始めとして、当時発掘した敷地の中には....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
航す。 アルゼンチン国は独立以来わずかに百年なるも、近年牧場の拡張、交通機関の敷設とともににわかに国運発展し、欧米より移住するもの年々二十余万を算するに至り、....
北海道の「俊寛」」より 著者:小林多喜二
めされながら「北海道拓殖のために!」山を崩した。熊のいる原始林を伐り開いて鉄道を敷設した。――だが、雪が降ると、それ等の仕事が出来なくなる。彼等は用がなくなるの....