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文典
「文典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
備をした。寅二郎は、着替えの衣類二枚と、小折本孝経《こおりぼんこうきょう》、和蘭
文典前後訳鍵《オランダぶんてんぜんごやくけん》二|冊《さつ》、唐詩選掌故《とうし....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
云うのは、いったいどういう現象の強喩法なんだね」
「冗談じゃない。けっしてそれは
文典でも――詩でもない。勿論、類推でも照応でもないのだよ。実際に真正の虹が、犯人....
「数学と語学」より 著者:寺田寅彦
ものであっても尊いお経のように思われるかもしれない。そういう傾向はたしかにある。
文典の巻末にある作文や翻訳の例題と同格な応用数学的論文もなくはない。 近ごろ ....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
たぶん奨励の目的で将来の教案を立てて見せてくれた。パーレー万国史、クヮッケンボス
文典などという書名を連ねた紙片に過ぎなかったが、それが恐ろしく幼い野心を燃え立た....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
治氏の紹介で稲葉犀五郎、中村田吉両氏も雇った。尤も稲垣氏でさえ慶応義塾でピネオの
文典とか、カッケンポスの万国史とかミッチェルの地理書とかいう位のものを読んだくら....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
いないと駄目だ。ともかくも僕のロシア語と競争にしっかりやろうじゃないか。僕もあの
文典だけは終った。来週から先日差入れの本にとりかかる。 幽月はいよいよ寒村と断....
「辞書」より 著者:折口信夫
は、大槻さんの『言海』。言海の語源の説明には、落し咄がたくさんある。昔の言海には
文典が附録についていた。この
文典は非常によいものであるにかかわらず、本文のほうの....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
《かぞ》えられ、男は陽性、女は陰性と、勝手次第に鑑定せられたるのみ。其趣は西洋の
文典書中に実名詞の種類を分けて男性女性中性の名あるが如く、往古不文時代の遺習にし....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
とたずねると、そういうものは注文主が紙を提供し、版本代と刷り代をだして刷らせる。
文典学者の出た寺にはそのほうの版木、修辞学者の出た寺にはまたそれと、律部も論部も....
「慶応義塾新議」より 著者:福沢諭吉
学には書類の入用も少なく、大略左の如し。 理学初歩 価一分一朱 義塾読本
文典 価一分 和英辞書 価三両二歩 地理書 ┌一部に付 窮理書 ....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
いうのである。芸術は常に表現技術と考えられるようになっている、というのだ。実際、
文典やレトリックは勿論、詩論やドラマトゥルギーさえも、文芸作品の裁判官であっては....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ン河の河口に大帝国を作っておった、そこでインドに行く者は唐の時代にはここで梵語の
文典を習って、そして船で島々を渡りてインドへ行くということが普通であったようで義....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ドの事情が分るだろうと思って修学に参りました。始めは充分親切にパーリ語の経文及び
文典等を教えてくれた。ちょうど一年余り居りましたがその間に同師から聞いたところの....
「アイヌ語学」より 著者:知里真志保
事として有名なものに、アイヌ語の文法と辞書があります。バチラー先生が初めてアイヌ
文典を公にされたのは、遠く明治20年にさかのぼるのでありますが、それが初めて『日....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
揃、スキー帽、手袋、襟巻、シャツ、ズボン下、カトリック辞典一二、英語のギリシャ語
文典(机上)、机上の国訳漢文大成を、出来る限度に於いて領置しておいて欲しい。金は....