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文化史
「文化史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文化史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
三申しました通り、西洋の歴史を見ますと、戦争術の大きな変転の時期が、同時に一般の
文化史の重大な変化の時期であります。この見地に立って年数を考えますと、中世は約一....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
を持った人で、聊かでも名聞を好み、俗衆の心を執る考えがあったならば、恐らく世界の
文化史上に名を残す位の事は易々たるものがあったであろう。 これは決して筆者の一....
「浅草紙」より 著者:寺田寅彦
第三者にとって色々の意味で興味のある場合もかなりにある。該博な批評家の評註は実際
文化史思想史の一片として学問的の価値があるが、そうでない場合には批評される作家も....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
てのそれがあることを忘れてはならぬ。女性の天賦の霊性と直観力とで、歴史と社会との
文化史的向上の方向を洞察して、時代をその方向に導くように、男子を促し、鞭韃し、ま....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
はパールバックの大地に至る、人類の発生からヨーロッパ文明との交流期に至るまでシナ
文化史の中枢を徹頭徹尾貫くことに相成った。 日本王朝ならびに日本文化発祥の地、....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
を様々に生かして用いられるものは色々とあると思うが、これが調査と研究とは、けだし
文化史的にも科学史的にも興味のあることと信ずる。....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
けていたが、呉服町の乗杉といえば誰知らぬものもなかった。乗杉はまた地方の民俗から
文化史方面のことにわたって、その造詣が深かった。現に戦災の前まで、静岡の新聞に府....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
の出入などということも、看方によっては西洋的な分子の変型であるかも知れないから、
文化史家がもし細かく本質に立入って調べるような場合に、当時の医学書生の生活という....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
お許しが出ませんでした。朝鮮の歴史にも興味を持っていましたが、早くから江戸時代の
文化史を専攷にして、『紅葉山文庫と御書物奉行』の著書があります。これは東照宮三百....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
する処だが、更にこの畸才を産んだ時代に遡って椿岳の一家及び環境を考うるのは明治の
文化史上頗る興味がある。 加うるに椿岳の生涯は江戸の末李より明治の初期に渡って....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
察しても、田舎の富豪が出来たが為に都の文化をいかに田舎に輸入したかという事実を、
文化史上から観察してみても、またそれに付随して所謂長者そのものの存在から、古代の....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
口信夫博士『古代研究』三冊、武田祐吉博士『国文学研究』三冊、西田直二郎博士『日本
文化史序説』、高野辰之博士『日本歌謡史』等を推したい。いずれも名著の誉れの高いも....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
抗力と思われる誤解さえ、人智の発達はこれを覆えして、正解を呼び起して行けることは
文化史上の幾多の事実に徴しても明らかであります。まして可抗的誤解などに惑わされて....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
いてゆく道すじがそれによって説明のできるような組みたてにすること、文芸学術などの
文化史上の事実が軽くまた歴史の大勢と離して取扱ってあるから、それを歴史の動きの一....
「芸術と国民性」より 著者:津田左右吉
ということはいうまでもあるまい。 以上は芸術家の心理からいったのであるが、もし
文化史上の事実からいうならば芸術の上にも国民性というものはあろう。しかし、その国....