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文化団体
「文化団体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文化団体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある回想から」より 著者:宮本百合子
うすでに文化を守る生活力を失っていたのであった。 一九三三年の春、プロレタリア
文化団体が壊滅させられた後、ファシズムに抗する人民戦線の問題、文学における能動精....
「逆襲をもって私は戦います」より 著者:宮本百合子
が「コップ」を日本共産党再建の中心のように書き立てた魂胆も同じくここにあります。
文化団体は合法的でやッつける口実がない。だから、そういう風に問題をこんぐらかし、....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
云い表わしているのである。
警保局の意図は、各種の文芸領域に就いて、まず夫々の
文化団体を組織せしめ、それを打って一丸にしたものを日本文化院と云ったものにしよう....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
、又事実そうなって来つつあるのである。左翼の政党・労働組合・農民組合・消費組合・
文化団体等々・及び進歩的な分子を持つ工場など・の機関紙としての諸新聞紙、学生新聞....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
的要求を持ってのことであろうが、そうとすれば之は、何と云っても大体に於て、左翼的
文化団体の完全な解体に対する反射運動と見做されるだろうからである。従来の
文化団体....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
という名において、思想を嫌い無用視し又軽蔑さえする処の文化的風景は、わが国の左翼
文化団体(実は主として文学者団体)の解体と共に、社会の表面に浮び出て来てこの社会....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
てること、三、学者、芸術家の海外派遣、四、教授及び学生の交換、五、国内国外の国際
文化団体の補助、六、本邦芸術(歌舞伎・能・国産映画等)及び本邦国技の紹介、等々だ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
は学位を認可しようとしないという、新例を開いたという事件がある。理由は、氏が左翼
文化団体に関係したことがあるから、その思想、人物の関係上、博士にすることは、出来....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
三三年の佐野、鍋山の転向を筆頭とする大腐敗の徴候は、一九三二年三月のプロレタリア
文化団体への弾圧以後、次第に日和見的な態度として文学団体の中へもあらわれて来てい....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
館では、客がたて込んでいて、騒々しく、仕事など出来そうになかった。もっとも、或る
文化団体の嘱託事務のかたわら、際物の翻訳などをやっている、その翻訳の仕事だから、....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
以上は新聞の雑報であるから、真偽のほどは確かでないが、日本出版協会とか何とか
文化団体とかのやりかねないことだ。 いったい、幸田露伴とは、国民的文豪なりや。....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
ものであるが、日本の文化運動には、その明確な地盤が自覚され、確立されておらない。
文化団体の如きものに於てすら、官僚性や陰謀政治家性は横溢しているが、自由を愛する....
「調査機関」より 著者:中井正一
の専門家ができ上った。官庁はもとより、大銀行、大産業会社、大商事会社、経済団体、
文化団体、労働団体などは、それぞれ多数の優秀なエキスパートを養成して、それぞれの....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
ちは肝に銘じて置こうと思う。 戦争が終ると、文化が日本の合言葉になった。過去の
文化団体が解散して、新しい
文化団体が大阪にも生れかけているが、官僚たる知事を会長....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
たものとするか否か、言換えれば、研究活動の組織統制の問題からひいて従来の所謂左翼
文化団体、特にプロレタリア科学研究所と如何なる関連あるか、たとい具体的な関連はな....