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文化圏
「文化圏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文化圏の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。 紀元前四〇〇年から六〇〇年に亘る、最古のギリシア文化の盛期における最も古い
文化圏はエジプトであった。しかして、当代における最高の知識を修めようと思う若いギ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
必要とする。でこの辞書に現われた哲学的態度なるものは、日本の哲学界・思想界・乃至
文化圏・が今日相当発達したという事情に照応するものと推定することが出来るだろう。....
「天馬」より 著者:金史良
う卑俗なジャーナリズムでさえ彼の文章を受けつけなくなり、文化人達は相結束して彼を
文化圏内から放逐することにした。こうして身動きが出来なくなったその時から、彼は酒....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
による一般的な社会的危機は、一般に反経験的・反実証的・反理性的・な宗教的要求を、
文化圏に向かって強制するようになって来たので、その際当面の責任者である自然科学者....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の、本質がある。 私はひそかに考えているのだが、例えば谷川徹三氏の如きは、漱石
文化圏の選手であり、漱石の云わば三代目ではないだろうか。勿論オーソドックスの文学....
「辞典」より 著者:戸坂潤
固にし進展させるに重大な寄与をなしている。 観念論的哲学の世界観が、ブルジョア
文化圏に於て一半の勢力を占めている国々に於ては、物理学者や生物学者達が、如何に観....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
がその原型)以外の目的がある筈はない。そして逆に文化統制の必要のない処には、即ち
文化圏外の世界では当局は必ずしも組合結成主義を採用しているとは限らないのである。....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
何等の境界も存在しない。互に関連をもってるただ一つの広大な職場であり、ただ一つの
文化圏内なのである。思想的に、更に感覚的に、無境界な一地域なのである。――そうい....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
省してみなくてはならない。インドとはギリシアとかローマとかのような国の名あるいは
文化圏の名ではなくして、ヨーロッパというごとき地域の名なのである。この地域の内に....
「麦積山塑像の示唆するもの」より 著者:和辻哲郎
積山までの距離とは、あまり違わないであろう。それを思うと、麦積山が、タリム盆地の
文化圏に非常に近かったとも言えないのであるが、しかしタリム盆地で発達した芸術や宗....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
意識または区別の意識からであり、したがって漢文学が実地に根を張っている宮廷周囲の
文化圏の中においてであり、その範囲内の人たちが漢詩と対立させて嗜む和歌は、事実上....