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文台
「文台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
にはエライ非常な女がおった。その人は立派な物理学の機械に優《まさ》って、立派な天
文台に優って、あるいは立派な学者に優って、価値《ねうち》のある魂《たましい》を持....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
」 そういわれてみると、僕はすぐ合点がいった。そうだ、正しく東京近郊の日野に天
文台を持っている轟博士だ。 「あのご両人以外の博士一行は、もうちゃんとこの汽船に....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
」 私はこの古風な乗物に揺られ乍ら推理をすすめて行くのが好きだった。 「中央天
文台へ」 私は上機嫌で命じた。中央天
文台までは、ここからたっぷり二時間はかかる....
「地球盗難」より 著者:海野十三
大隅さん。それでは特に一台飛行機をお貸ししますから、これからすぐに東京へ飛んで天
文台にいらっしゃい。あすこに素晴らしい送受信機が一組あるのです。われわれが佐々と....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
だった。温室も大きいのが一つと小さいのが一つとあった。そしてその間に、僕等が「天
文台」と呼んでいたものが立っていた。実際そこには気温、気圧、風力、雨量などを計る....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ているという話だ。最後に、地球から見たガン星の最後について、一言のべておこう。天
文台は急速にちかづく彗星を発見して、ただちに全世界の天
文台へ通報した。 この彗....
「火星探険」より 著者:海野十三
小さく、どこか八つ目|鰻《うなぎ》の目を思わせるところがあった。 塔の上は、天
文台の屋根のように、半球を置いたような形をしていた。その外に、旗をあげるのにいい....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
すね」 「いいえ、ドイツの占領地帯である某高山地方におられる。そこには世界一の天
文台と気象台と通信所などがある。尤も統領は、時にベルリンへ出かけて、政府の首脳部....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
各隊へくばられた。 この電子ストロボ鏡には、大小いろいろとあって、大きいのは天
文台の望遠鏡くらいもあったし、一番小さいものは、手のひらに握ってしまえるほどであ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
てみることにした。
裏手にまわってみると、博士の研究室になっている異様な形の天
文台がある。
屋根は丸くて、これが中で、モートル仕掛でうごくのである。そうして....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
う一度読みなおしてから、受話器を頭から外し、 「艇長、艇長。……ウイルソン山|天
文台から無電が来ましたよ」 といって、後をふりかえった。 「なに、ウイルソン山....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
あると思った。 そのようにして、博士は、ムービー氏の行方不明になったのちも、天
文台にたてこもって研究をつづけているうちに、ついに思いがけない大発見をした。それ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
としか思われぬし、別に貯金もしなかったからだ。ファラデーの頃には、グリニッチの天
文台長の収入が年に一千ポンド位。また近頃では、欧洲戦争前の大学教授の収入が、やは....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
午後、独行して市外に聳立せるサン・クリストバル山に登る。山上にマリアの像および天
文台あり。遠近の眺望絶佳なり。しかして、アンデス連山の雪を望むところ、ことに壮快....
「噴水物語」より 著者:岡本かの子
言いながら新噴水にかかずらっていた。その後、二三度訪ねたが、ロジャー氏は屋根を天
文台のように蒼穹抜きにしてみたり、ステインド硝子を窓に嵌めたりしていた。新噴水を....