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文墨
「文墨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文墨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
府を驚駭せしめたるのみならず、世の言論をもって政府に反対する諸人をも驚かし、一時
文墨の業を中止して投筆の志を興さしめたり。吾輩はこの期節をもって近時政論史の一大....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
って見ることが出来ない。安都玉村の素封家、輿水善重氏の宅で小休みする。善重氏は、
文墨のたしなみがあり、菅原白竜山人のかけ幅や、板垣退助伯が清人霞錦如の絵に題字せ....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
のものだ。とにかく売れたものでしたね。この翁屋の主人は、紅葉さんなんかと友人で、
文墨の交がある位で、ちょっと変った面白い人で、第三回の博覧会の時でしたかに、会場....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
つかわしい奇妙な大作があった。大河内家の先代|輝音侯というは頗る風流の貴族で常に
文墨の士を近づけた。就中、椿岳の恬淡洒落を愛して方外の友を以て遇していた。この大....
「十九の秋」より 著者:永井荷風
書幅の懸けられてあったことを記憶している。父は唐宋の詩文を好み、早くから支那人と
文墨の交《まじわり》を訂《さだ》めておられたのである。 何如璋は、明治十年頃か....
「蓮月焼」より 著者:服部之総
か》にせず、京師《けいし》の買人某の妻なり。姿儀うるわしく性|聡慧《そうけい》。
文墨を習い、和歌を能《よ》くし、また陶を善くす。家貧にして夫病み、自ら給するあた....