文意[語句情報] »
文意
「文意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文意の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
らの力が進むに従って、二人はいつも同じような口争いを続けていた。 「このところの
文意はよく分かり申した。いざ先へ進もうではござらぬか」 玄白は、常に先を急いで....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
報を認め、秀子へ向けて兎も角も一二日は安心だから余の帰るまで幽霊塔を去る勿れとの
文意を送り、爾して約の如く又権田の許へ引き返した、全体権田が何の様な事を云う積り....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うに書けないので、中途で引き裂いて紙屑籠へ押し込んでしまったらしい。したがって、
文意はよく判らないが、ともかくも、「五年前のことを忘れたか――不人情な男――死ん....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
たらいいか自分の一身上について、大きな謎に包まれた記載文を発見したのである。その
文意は、気にしないでいるのにはあまりに奇々怪々に過ぎるのである。 ――いまから....
「河明り」より 著者:岡本かの子
なら都合出来る。見物がてら、ぜひそこへ来て貰い度いと、寧ろ向うから懇請するような
文意でもあった。 私は娘にはああは約束したが、たかだか台湾の基隆か、せめて香港....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
猶太人は難問の中にて嘲笑う。凶鐘にて人形
そして、次の一文が続いていた。それは
文意と云い、創世記に皮肉嘲説を浴びせているようなものだった。
――(訳文)。....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
手紙を出して祖五郎に渡しました。祖五郎はこれを受取り、披いて見ましたところ、頓と
文意が分りませんから、祖五郎は威丈高になって、 祖「黙れ、何だ斯様のものを以て何....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
まで松平老中に教えた。それには、老中連名の書面をすみやかに渡してもらいたい。その
文意はカションの通訳で大体駿河からきいたように、国事多端の際であるからこの地では....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
いには、もの狂いの状態にさえなったがため。私をつねにやわらかくなぐさめ顔の、而も
文意あくまで潔白なる編輯部の手紙のため、その他、とにかく、いちどは書かなければな....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
必ずやりすぎるものだ。文を書いてゆくうちに、当然句読点をつけなければならんような
文意の切れるところへくると、そういう連中はとかく、その場所で普通より以上に記号を....
「地球要塞」より 著者:海野十三
、はっきり見たというのである。 電信の文句の始めが、空電のため、邪魔をされて、
文意がはっきりしないが、兎に角、三十年後のことがよく分る器械があるらしい。 察....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
と、文章は至って巧みに、亭主が女房に手を突いて詫るように書いて有ります。 手紙の
文意「我等儀|主家滅亡の後八ヶ年の間同類を集め、豪家又は大寺へ強盗に押入り、数多....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
の翌々日の事であった、東京なる高山法学士から一|通の書状が村長の許に届いた。その
文意は次の如くである。 富岡先生が折角上京されたと思うと突然帰国された、それに....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
ら三日たってミリガン夫人はヴィタリスに送った手紙の返事を受け取った。かれは夫人の
文意をよくくんで、向こうから来てかの女に会おうと言って来た。つぎの土曜日の二時の....
「高原の太陽」より 著者:岡本かの子
々君のことを書いた手紙が来る――君は重光君と結婚したまえ」 簡単ながら決定的な
文意であった。 かの女は今更別だんの衝動も心にうけなかった。――まあ、私に云わ....