文明史[語句情報] » 文明史

「文明史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文明史の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
骨董」より 著者:幸田露伴
、野暮な談で世間に通用しない。骨董が重んぜられ、骨董蒐集が行われるお蔭で、世界の文明史が血肉を具し脈絡が知れるに至るのであり、今までの光輝がわが曹の頭上にかがや....
読書法」より 著者:戸坂潤
出会った経験もある。最近の一例では『文芸学の方法』(清和書店版)の内で、イギリス文明史を書いた「ボークル」云々という言葉が数ヵ所出て来たが、之はバックルでなくて....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
世紀の羅馬《ローマ》に於ける史実を描いたものである。作者は彼の深奥なる哲学的及び文明史的なる知識を傾注して、描写の精細を極めている。例えば「地中海の海岸なるシリ....
世代の価値」より 著者:宮本百合子
した努力の価値を語っていることを知ることが出来る。東洋経済新報社出版の「現代日本文明史」第十四巻「技術史」(三枝博音著)も、過去の文献を有効に活かしていて、やが....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
生産技術の社会科学的・哲学的・な意義を積極的に摘出することを知らない結果、技術の文明史上の価値は、単に不可避の悪(necessary evil)以上のものには出....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
、長崎史研究者として知られている。その節、永山氏も云われたことだが、長崎は、日本文明史に重大な関係を有す特別な都市でありながら、未だ博物館を持っていない。種々の....
C先生への手紙」より 著者:宮本百合子
、地上の人類の一群に起った現象として無我に面して行きたいと存じます。人類の生活、文明史に現われる総ての事件は、その心持で接せられるべきではないのでございましょう....
長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
島の人々などと違い、自分達の祖先の生活に流れこんだ外国文明に、郷土文化との対立や文明史的の客観を持ち難い程、心持の上でコスモポリタンになって居るのではあるまいか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、維納《ウィンナ》の月をながめて帰ることができました。しかし、粗漏《そろう》なる文明史の記者は、こんなことを少しも年表に加えていないようです。 いわんや、この....
獄中消息」より 著者:大杉栄
目には返せる。 今見たい本は、『帝国文学』の発行所から出るもので物集博士の日本文明史略、長岡博士のラジュウムと電気物質観、鳥居氏の人種学、平塚学士の物理学輓近....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
しかしてこの大勢を促進したのは、すなわち応仁の乱であってみると、この兵乱は日本の文明史上案外難有味のあるものになる。ところが一条禅閤兼良は曠世の学者であったとは....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
大分寂寥を感じた由。二十年も(一八八〇年以後)ストックホルムの民衆大学でスエデン文明史の講義をしていた由です。彼女がものを書きはじめたのは一九〇三年なのですね。....
学生と生活」より 著者:倉田百三
て人後に落ちるものではないが、もしかりに前英帝にイギリスの政治的使命についての、文明史的自覚が燃えていたとするならば、それでもそうした態度をとり得たであろうか。....
今世風の教育」より 著者:新渡戸稲造
あるいは大きな書物を引照している。 ある時中学校に行ったところが、一人の教員が文明史を教えているというから文明史はどんな書物に依《よっ》てやっておられるか、ギ....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
であった。それから特殊のこととしては、ダットとかいうインド人の書いた『古代インド文明史』を読んだために、それに導かれてインドの文化に興味をもつようになった、とい....