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文明批評
「文明批評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文明批評の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
批評を与えたのは堺氏と片山氏とだった。堺氏は社会主義者としての立場から、片山氏は
文明批評家としての立場から、だいたいにおいて立論している。この二氏の内の意見につ....
「乞食学生」より 著者:太宰治
でから言った。 「ヴァレリイってのは、フランスの人でしょう?」 「そうだ。一流の
文明批評家だ。」 「フランスの人だったら、だめだ。」 「なぜ?」 「戦敗国じゃな....
「え゛りと・え゛りたす」より 著者:辻潤
現在に至ると書いて居るように、美しい絵を書く画家でもあった。また、すぐれた詩人、
文明批評家でもあり、登山、スキー、岩魚釣り、ギターなど多彩な才能を示した人物でも....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
云っている通りで、変りがない。評論はただの学術論文とは違って、原則的な時評か又は
文明批評の資格を必要とし、テーマの常識上における広範性と新鮮味と衝動的な示唆とを....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ック・レヴューはクリティシズム一般の仕事の筈である。ブック・レヴューは、本格的な
文明批評の一環である。アナトール・フランスなども文芸上のブック・レヴューによって....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
私は今特に、
文明批評又は文化批判の立場から、技術の問題を取り上げる。「技術の哲学」と名づけた....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
うだ。室伏高信氏はどうかということになるが、氏も亦実は所謂ジャーナリストとしての
文明批評家、或いは寧ろ文明紹介者ではあるが、思想家ではない。なぜなら氏の魅力は決....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
一体、何の末期が来るのであるか。 (アカデミー的態度を持ちながら、曾て文化批判・
文明批評に可なり大きな功績を残した人として、桑木厳翼博士と金子馬治博士とを挙げな....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
イツの「自由の哲学」が始まるのではあるが、カント自身(この卓越した包括的な着実な
文明批評家)は、正当にも近代資本主義の生み出した認識手段たる実験の精神によって貫....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
私が関心するようになったのは、無論、思想一般の問題を通じてである。文化の批判乃至
文明批評の必要に沿うてなのである。――併し新聞や雑誌に載せた文学に関係する論稿を....
「辞典」より 著者:戸坂潤
の生産技術なるものが何かに就いては、多くの異論があるのである。観念論的な哲学者や
文明批評家達は、概して人間の理性が一定の実際生活上の必要を目標として目的論的に切....
「理想の女」より 著者:豊島与志雄
気乗りがしなくて放り出していた。然し徒食しているのではなかった。その頃私は未来の
文明批評家を以て自ら任じ、種々の研究を試みていた。然しそういう当もない机上の勤勉....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
も時には三越意匠部の人の参考になるかもしれず、生蕃人の東京観も取りようでは深刻な
文明批評とも聞える事があるかもしれない。 この稿を起したもう一つの理由は、友人....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
ているというのである。新カント派的批判主義が、文化批評の哲学としては、或る程度の
文明批評的な仕事をなし遂げたという事実を、思い合わせねばならぬ。この点、批判主義....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
とを取り上げる。批評も亦作品と併ぶ作品の一ジャンルと考え得る所以だ。世間では之を
文明批評というようなやや曖昧な言葉で呼んでいる。そして
文明批評というものの評論と....