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「文筆業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文筆業の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
正に芸術の試煉期」より 著者:小川未明
よ/\遠ざからんとしていたのは事実であった。 ことに、このたびの震災は、さらに文筆業者の生活に分裂を来たし脅威することゝなった。出版圏内の限られたことと、この....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、写真機、万年筆四本、等をもっていた。私の全財産よりも、だいぶ多い。万年筆まで、文筆業の私よりもタクサン持っていたのである。ほかに雨戸や錠前をこじあけるためのペ....
東京八景」より 著者:太宰治
である。 私は、いまは一箇の原稿生活者である。旅に出ても宿帳には、こだわらず、文筆業と書いている。苦しさは在っても、めったに言わない。以前にまさる苦しさは在っ....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
る。だがインテリゲンチャの類型には二つの極があって、一方は広義のジャーナリスト(文筆業者・法文経関係の学者・記者・其の他)であり、他方は生産技術家(乃至自然科学....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
題から当然思い起されるべきものは批評の機能である。或いはもっと卑近に云えば、多分文筆業者達は新聞と云うとすぐ様批評を思い浮べることだろう。尤も気ムヅかしやの作家....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
業的告白者 話しは一寸横へそれるが、評論家故土田杏村は、一種独特な条件を持った文筆業者だったと思う。彼は事実非常に博学であって、どの方面に向かっても相当の程度....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
想善導の新しい陰険な武器を意味するものと世間は判定したのである。この官製の機関は文筆業者の著作権擁護というよりも寧ろ、日本に於ける文芸出版物の統制指導の機関を意....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
本紙の社長、前田氏は、よかったよ、と、云っていたが、らしいと疑問にしておくのは、文筆業者の、奥床しさ、というものである) だが、前篇がよかったからとて必ずしも....
陳情書」より 著者:西尾正
賃十六円の粗末な貸家を借りて、妻の房枝《ふさえ》と二歳になる守《まもる》と共々に文筆業を営んで居たのであります。元々私の生家は相当の資産家で、私が学生で居る間は....