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「文者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文者の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
作物の批評」より 著者:夏目漱石
作物は余の予期以上に歓迎されておる。たといある人々から種々の注文が出ても、その注文者の立場は余によくわかっておる。したがってこれらの人に対して不平はなおさらない....
藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
してやっぱり同じように蜜を集めるであろう。そうして忙しい蜜蜂はおそらくそういう注文者を笑ったりそしったりする暇すらないであろうと思われる。 十五 ....
生前身後の事」より 著者:中里介山
堂という取次店がこれを扱ってくれたが、永年の読者で直接注文もかなりあった、その注文者のうちにはこんな汚ない不細工の印刷では売り物になるものかといって小言をいって....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
のは私の店で、しかもそれには非常なる労力平均が伴ったものであった。すなわち賃餅注文者の大部分は、その出来上がりを暮の二十八日に指定し、それでなければ二十七日、二....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
しては、どうしても若井氏に対して出品出来ないことをいい張りました。 これは、注文者がもし素人の数寄者とでもいうのであれば、あるいはそうすることも時宣に依ってか....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
しわぶる恋ぞくるしき――さすがにようぞ説き当てられた。」 当代の歌人、日本一の文者と呼ばれる兼好に、正面からこう褒められて、小坂部はさすがに晴れがましいような....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
、シャスタ山は、もう錠前を卸した山ではなくなった。 私の観察したシャスタを、漢文者流の口調を借りて、人間本位で言うならば、とかくに不遇の山水である。第一にシャ....