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文芸家
「文芸家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文芸家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「性急な思想」より 著者:石川啄木
くとも、そういう実際の社会生活上の問題を云々《うんぬん》しない事を以て、忠実なる
文芸家、溌溂《はつらつ》たる近代人の面目であるというように見せている、或いは見て....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
り切れない噂に違いなかった。芥川は、堪らなかったと見え、「今後あの本の印税は全部
文芸家協会に寄付するようにしたい」と、私に言った。私は、そんなことを気にすること....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
なる心の尊敬すべき凡骨、神経の鋭敏と官能のデリカシイとに鼻|蠢かす歯の浮くような
文芸家はいるが、人生に対する透徹なる批判と、纏綿たる執着と、真摯なる態度とを持し....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
利いた芸術志望者は、多少大阪よりは憂鬱である東京へ逃げて行く。それで、大阪は常に
文芸家、芸術家は不在である。水のないところでは魚も呼吸が困難なのであろう。私など....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
聞企業者や新聞記者、政治家や特殊な新聞寄稿者、にとってだけの問題ではなくなって、
文芸家や科学者、又一般に文化活動に従事する雑多な種類の人々にとっての問題にまで、....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
本国民協会」という国民精神的文芸挺身隊も出そうになったがそれが多少萎縮して「物故
文芸家慰霊祭」となって現われたり何かした。
文芸家自らが進んで国民精神に則り国家的....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
濃まやかであることが第一流の人間としての欠くべからざる教養である。 自分如きも
文芸家となったけれども、学窓にあったときには最も深い倫理学者になることを理想とし....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
浩氏もカバンをやられた。その同じとき、伊東在住の文士のところへ税額を報らせに来た
文芸家協会の計理士某氏が伊東市中を自動車でグルグル乗りまわしていて、第一級の容疑....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
関聯してそんなことを考えているのである。両者とも医者の家に生れたこと、一生職業的
文芸家とならなかったこと、そこらあたりは似たといえばよく似ている。境遇からいえば....
「人の首」より 著者:高村光太郎
美、閲歴、生活、性格|陶冶等から来る美を多分に持っている人の事である。 概して
文芸家の首には深みがある。ドストイエフスキイ、ストリンドベリイ、ロマン ロラン、....
「烈婦」より 著者:高田保
言」をせずばなるまい。税金の問題よりゃ戦争の方が実は却って身近の大事なのである。
文芸家協会など、これに対してどう動いているのであろう。 井上信子老女史は、戦争....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
師によって読経が始められた。次いで劇場を代表して青山杉作が追悼文を朗読し、以下、
文芸家協会(長田秀雄氏)国民文芸会(長崎英造氏)学士会(北村喜八代読)三田文学(....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いということを深く理解する機縁がこれによって与えられるならば、過去の日本の文芸と
文芸家とも、国華としての誇りをもってただ今の国民から見直されるであろう。いわば彼....
「芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
。 私達は、IWWの宣言に、サンジカリストの行動に、却って、芸術を見て、所謂、
文芸家の手になった作品に、それを見ないのは何故か。彼等の作品が、商品化されたばか....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
は惜しいことだった。いつぞや新潮社があの跡を買取って吾々文壇の人達の倶楽部として
文芸家協会に寄附するとの噂があったが、どうやらそれは沙汰止みとなったらしい。今は....