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文芸思潮
「文芸思潮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文芸思潮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤村の文学にうつる自然」より 著者:宮本百合子
ストとしての英雄の憧れ、自由への飛翔の間に終った。日本へ渡ったロマンティシズムの
文芸思潮が、いかなる形で過去の日本文学の遺産ととけ合い、変質したかということの一....
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
いうものに就いての統一的な掘り下げ等を通じて、新しき時代に役立つヒューマニズムの
文芸思潮の内容づけをしてゆくことであろうと思う。今日過去の私小説を否定するものと....
「作家のみた科学者の文学的活動」より 著者:宮本百合子
払いをした時代であり、日本文学の動向に於てかえり見ると、これは明瞭な指導性をもつ
文芸思潮というものが退潮して後、しかも今日では被うべくもない文化に対する統制が次....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
義の時代から十九世紀の自然主義時代に至る自我の発展「社会化した私」と、自然主義が
文芸思潮として移入した明治時代の日本の「要らない肥料が多すぎ」「近代市民社会は狭....
「作家に語りかける言葉」より 著者:宮本百合子
の評価のよりどころ、評価の方法として、他の諸篇にふくまれた労作をなしとげている。
文芸思潮史としてこの一巻をまとめることを念願したとあとがきに書かれているが、批評....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
伝記小説は流行している由であるが、それに対して批評家は、今日のヨーロッパにおける
文芸思潮の指導性の喪失の表現として観察している。日本には島崎藤村という現存の老大....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
来主観性のない国民、客観性にのみ発育した人種であるから、すべて西洋から移植された
文芸思潮は、日本に来て特別のものに変ってしまう。明治の浪漫派文学もそうであったが....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
るが、果して文芸は当時復興したであろうか。声が響いているばかりで、現実には新たな
文芸思潮というべきものも生れなかったし、新しい意味を持った作品の一つも出現しなか....
「作品の主人公と心理の翳」より 著者:宮本百合子
ればその間の心理は一ひねり二ひねりしたものともならざるを得ない。 現代文学が、
文芸思潮で動くことをやめ、心理で動いてゆくようになってから既に数年経った。その心....
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
代文学の深い悲劇があります。荷風は、明治四十年代にフランスへ行き、当時のフランス
文芸思潮の中で、デカダンスは、フランスの卑俗な小市民的人生観にたいして反抗する精....
「「道標」を書き終えて」より 著者:宮本百合子
の文学は、質的に変化し、発展しようとしている。社会主義リアリズムは、やがて世界の
文芸思潮となるだろう。それぞれの国のそれぞれの現実によってヴァリエーションが加え....
「意味深き今日の日本文学の相貌を」より 著者:宮本百合子
諸要素が、世相の急激な推移につれて振盪され、矛盾を露出し、その間おのずから新たな
文芸思潮の摸索もあって、今日はまことに劇しい時代である。日本に於てはロマンチシズ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れます。文学作品の大きいものにしても全くおなじであり、ブランデスだって十九世紀の
文芸思潮に関するあれだけの仕事は、その日暮しでしたのではなかったこと明白です。更....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いういきさつにあるか、つまり「島崎藤村」というような伝記小説の現れるのは、日本の
文芸思潮のいかなる低下と喪失によるものか云々というのです。
面白くてとりつかれ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の苦しさのつよさによって、我から気やすめもしている傾がなくはないのね。自然主義の
文芸思潮からの成長ということはこれ迄考えられていたよりも更に更に重大な、そしてま....