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文覚
「文覚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
文覚の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
つもりで過《あやま》って情人を殺してまでも猶《なお》かつ生きることの出来たという
文覚上人《もんがくしょうにん》のような昔の坊さんの生涯の不思議を考えた。そこから....
「花吹雪」より 著者:太宰治
の書を読んだだけでは駄目だ。坊主だってそうです。偉い宗教家は例外なく腕力が強い。
文覚上人の腕力は有名だが、日蓮だって強そうじゃないか。役者だってそうです。名人と....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
一物を蔵して黙して居る処、秦始皇に体のよい謀叛した徐福が移住して来た処、謀叛僧|
文覚が荒行をやった那智の大瀑が永久に漲り落つ処、雄才覇気まかり違えば宗家の天下を....
「連環記」より 著者:幸田露伴
出来ぬ人である。道理で寂心が建立したという堂寺などの有ることは聞かぬ。後の高尾の
文覚だの、黄蘗の鉄眼だのは、仕事師であるが、寂心は寂心であった。これでも別に悪い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぶ者がありません。 かつて素人芝居《しろうとしばい》があった時、この楼の主人が
文覚勧進帳《もんがくかんじんちょう》の不動明王に扮《ふん》して、二人がその脇侍《....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
いる。禅から天台、真言と三宗を転々、いずれも秘奥をきわめて仏教に絶望したという。
文覚以来絶えてない那智の荒行をやって、十幾たび気を失い、天下に名をとどろかした怪....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
れを思って、せめて今日、「酒」という己れの心の卑怯な、逃げ道を断って、まっとうに
文覚那智山の荒行のごとく自分自身を責め、さいなみ、鍛えたいとは思うからである。も....
「熱情の人」より 著者:久保栄
て旧劇界の局面打開に努力しつつあるのはもちろん、高島屋一門の「修善寺物語」から「
文覚」にいたる松莚戯曲の演技的完成にしても、その功の一半を、自由劇場時代に受けた....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
町の市村座――新蔵のお三輪――弥次喜多の芝居――磐梯山噴火――盂蘭盆の舞台面 「
文覚勧進帳」 名題昇進――脚本上演の葛藤――
文覚の大立廻り――団十郎の善六――団....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
頼朝たるもの、あにこれを坐視することが出来よう。彼はすでに寿永元年四月において、
文覚上人を高雄より請して相模の江の島に大弁才天を勧請し、三七日間の断食の荒行をま....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
て団十郎は十八番の「助六」を演じ、前年の「暫」に劣らざる好評。 ○六月、明治座「
文覚勧進帳」にて、
文覚を勤むる団十郎が舞台にて負傷し、半途にて興行中止。 ○川上....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。 平ノ忠盛の長男|平太清盛(二十歳、後の太政入道)。遠藤盛遠(二十一歳、後の
文覚上人)。源ノ渡(二十五歳、袈裟御前の良人)。佐藤則清(二十二歳、後の西行法師....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
のが、いわゆる放免である事は申すまでもない。その流罪囚護送の事は、「源平盛衰記」
文覚上人流罪の条に、 、懸る事に就いてこそ、自ら酒をも一度飲む事にて候らへ、去れ....