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「文部省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

文部省の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
世相」より 著者:織田作之助
所は、ところもあろうに昔彼女が世話になったことのあるいかがわしい周旋屋であった。文部省へ出頭する口実を設けてしばしば上京するたび、宿屋へ呼び寄せて会うていた校長....
文明国には必ず智識ある高等遊民あり」より 著者:内田魯庵
などは愚の極だ。 最う一つ言えば、一体国民の智識の高まるのは必然の大勢である。文部省の方針や、制度の塩梅手加減で何うすることも出来るものではない。文部省の施設....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
になってからの道楽だ』と意見されたものだ。夫が今日では大学でも純粋文学を教授し、文部省には文芸審査委員が出来て一年中の傑作が国家の名を以て選奨せらるゝようになっ....
紅玉」より 著者:泉鏡花
ろう。 画工 (解し得ず)俺が怒る、何を……何を俺が怒るんだ。生命がけで、描いて文部省の展覧会で、平つくばって、可いか、洋服の膝を膨らまして膝行ってな、いい図じ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
条の話である。これは鴎外の大著蘭軒伝中に事をわけて備さに述べてある。この日鴎外は文部省展覧会で児童が石蒜を摘んで帰る図を観てこれを奇としたが、その夜蘭軒詩を閲し....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
王殿下の設立し給へる所、筑波山新たに光彩を添へぬ。然るに、殿下今や亡し。測候所は文部省が引継げりと聞く。金枝玉葉の御身を以て、斯かる山上に測候所を設立し給ひし御....
作画について」より 著者:上村松園
ろしさを感じるのであります。 序の舞 「序の舞」は昭和十一年度、文部省美術展覧会に出品しました、私の作品の中でも力作であります。 この絵は、私....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
京高島屋展出品 同 十一年 「春宵」春虹会展出品「時雨」五葉会展出品「序の舞」文部省美術展覧会出品「秋の粧」京都表装展出品 同 十二年 「春雪」春虹会展出品....
迷信解」より 著者:井上円了
今般文部省にて編纂せられたる『国定小学修身書』を一読するに、その中に迷信の課題ありて....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は面喰って眼を白黒しながら聴かされて煙に巻かれてピシャピシャと拍手大喝采をした。文部省が音楽取調所を創設した頃から十何年も前で、椿岳は恐らく公衆の前でピヤノを弾....
四十年前」より 著者:内田魯庵
館の白い壁からオーケストラの美くしい旋律が行人を誘って文明の微醺を与えた。今なら文部省に睨まれ教育界から顰蹙される頗る放胆な自由恋愛説が官学の中から鼓吹され、当....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
四十二カ所、新教派小学一千八百八十三カ所ありしという。 プロイセンは政府中に教文部省ありて、宗旨の事件を管理す。その省にて毎年費やせる金、一八八九年の調査簿に....
西航日録」より 著者:井上円了
よりさき、すなわち去月三十日、東京より飛報あり。曰く、十二月十三日、官報をもって文部省より、本館倫理科講師所用の教科書に関し、教授上不注意のかどありとて、教員認....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
過日物故せられた東京府知事の井上博士が、まだ内務省の何とか局長であった頃、自分も文部省に奉職しておったが、同博士から頼まれて、帝国教育会館で開かれた報徳会かの会....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
ガース・カレッヂの数学・天文学教授マーレー(David Murray)が聘されて文部省学監となり、日本における教育の全面的指導に当ることになった。 さてマーレ....