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「斉整〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斉整の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
や石英斑岩のような、堅硬で兀々《ごつごつ》した火成岩塊に、火山岩の柔和な曲線や、斉整せる輪廓を配合して、ここに世にも稀なる線と色彩のシムフ※ニイを奏でている。 ....
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
ち越しなどに関する連句的制約をある程度まで導入して進行の沈滞を防ぎ楽章的な形式の斉整を保つと同時に、また映画の編集法連結法に関するいろいろの効果的様式を取り入れ....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
して、箱根火山の外廓が、目ま苦しいまでの内部の小刻みを大まかに包んで、八の字状に斉整した端線を投げ掛けたところは、正に、天下の三大描線で、広々とした裾合谷の大合....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》を吹く音を聞いて、大迦葉すなわち滅尽定《めつじんじょう》より覚《さ》め、衣服を斉整して長跪《ちょうき》合掌し、釈迦如来涅槃に臨んで大迦葉に付嘱した法衣を持って....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
曰く調和四に曰く趣味此四つを経とし食事を緯とせる詩的動作、即茶の湯である、一家の斉整家庭の調和など殆ど眼中になく、さアと云えば待合曰く何館何ホテル曰く妾宅別荘、....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
きもの多かるべし。また在昔トルコの政府も、威権もっとも強盛にして、礼楽征伐の法、斉整ならざるはなし。君長賢明ならざるにあらず、廷臣方正ならざるにあらず。人口の衆....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
後方には両岐せる一つの尾があって、いわゆる左右相称の偏形を呈しているから、それが斉整均等なる輻射相称の形を呈せるカキツバタの花容とはいっこうに合致しない。次に「....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
いマストだろう。その豪壮な、天に沖した金剛|不壊力の表現を見るがいい。その四方に斉整した帆綱の斜線、さながらの海上の宝塔。 ゆさりともせぬ左舷右舷の吊り短艇の....