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「斎宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斎宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
姉川合戦」より 著者:菊池寛
者、他にもいろいろ、その中にも、最もあわれなるは浅井|雅楽助である。雅楽助の弟を斎宮助と云う。先年世良田合戦、御影寺合戦(永禄三年)終って間もなく、浅井家の家中....
十二支考」より 著者:南方熊楠
された『扶桑拾遺集』に、〈源順《みなもとのしたごう》、庚申|待夜《たいや》、伊勢斎宮に侍りて、和歌を奉る、小序に曰く、掛麻久毛畏幾大神《かけまくもかしこきおおか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
刀《たてわき》ヲ世話ヲシタコトヲ思イ出シタカラ、問屋ヘ行ッテ、雨ノ森ノ神主中村|斎宮《いつき》マデ、水戸ノ御祈願ノコトデ行クカラ駕籠《かご》ヲ出セトイウト、直グ....
姨捨」より 著者:堀辰雄
た訳ですか、私は今ふいと十七年ほど前の或晩の事を思い出しておりました。それは私が斎宮《さいぐう》の御|裳著《もぎ》の勅使で伊勢へ下った折の事です。伊勢に下ってお....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
大仏、東福寺等を見物した。その頃の高倉の藩邸には留守居を改めて邸監といって、佐治斎宮氏というが住んでいたので、そこへも往って面会したが、我々は東京で文明の新空気....
源氏物語」より 著者:紫式部
しかった。 あの六条の御息所《みやすどころ》の生んだ前皇太子の忘れ形見の女王が斎宮《さいぐう》に選定された。源氏の愛のたよりなさを感じている御息所は、斎宮の年....
源氏物語」より 著者:紫式部
五十鈴《いすず》川神のさかひへのがれきぬおも ひあがりしひとの身のはて (晶子)斎宮《さいぐう》の伊勢へ下向《げこう》される日が近づけば近づくほど御息所《みやす....
源氏物語」より 著者:紫式部
く自信がなくて出京はできないという返事をした。 この御代《みよ》になった初めに斎宮もお変わりになって、六条の御息所《みやすどころ》は伊勢《いせ》から帰って来た....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
葛野王を生んだが、壬申乱後大和に帰って居られた。皇女は天武天皇七年夏四月天皇伊勢斎宮に行幸せられんとした最中に卒然として薨ぜられたから、この歌はそれより前で、恐....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
下に、神に接近して生活する斎女王といふ高級巫女が、天子の近親から択ばれた。伊勢の斎宮に対して、後世賀茂の斎院のできたことからみれば、本来は主神に仕える皇族女子の....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
訊くと、 「あたし今日とても悲しい話を読んだの」 と言って彼女は昔王女が伊勢の斎宮にお立ちになる時の儀式のことを話すのであった。 「処女のままの内親王様がいよ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
ずとも――」 と、江阪は、外を眺めていた。 牧は、指を繰っていた。そして 「斎宮合致の刻」 と、呟いた。 「御存じかな」 老人が、呟いて、 「聞かれま....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
だと嘆いています。そのときミコトに刀を与えたりして励ましているのは、伊勢と熱田の斎宮の皇女ですが、さて双生児の一方はというと、書紀の伝えでは天皇が兄をよんで、熊....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
物語にも数|个所、帝の御むすめは夫を持たぬものだと言うことが記されている。伊勢の斎宮・加茂の斎院など、其著しい例である。それで若し皇女が結婚なさる場合には、先、....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
ば蹈舞の上手より毛糸あみの手内職をして。僕が活計を助けるというようなのがほしい。斎宮「ナニ僕の活計だと。華族様などはとかくけちなことをいいたがるものだ。アハハハ....