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斑白
「斑白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斑白の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
をついて、ウイスキイらしい杯を嘗《な》めている、たった一人の客であった。
客は
斑白《はんぱく》の老紳士で、血色のいい両頬には、聊《いささ》か西洋人じみた疎《ま....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
ラ/\と開けて仮牢から引出《ひきいだ》されましたは、禿げた頭の月代《さかやき》は
斑白《まだら》になりまして胡麻塩交りの髭が蓬々《ぼう/\》生え頬骨が高く尖り小鼻....
「岩石の間」より 著者:島崎藤村
株主ということに成ってます」 と先生は流し場の水槽《みずぶね》のところへ出て、
斑白《はんぱく》な髪を濡《ぬ》らしながら話した。 東京から来たばかりの高瀬には....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
の塚であるらしく思われた。 さらに正面の棺を破ってみると、棺中の人は髪がすでに
斑白で、衣冠鮮明、その相貌は生けるが如くである。棺のうちには厚さ一尺ほどに雲母を....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
コ式ガラス張りのシャンデリヤが点っているのを発見した。 そのシャンデリヤの下に
斑白、長鬚のガッチリした面つきの老爺が、着流しのまま安楽椅子に坐って火を点けなが....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
藤文次郎氏談) ◇ 高弟梅津朔造氏はもう五十を越していた。
斑白頭の瘠せこけた病身の人で、喘息が持病であったが、頑健な翁によく舞台の上で突飛....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
き順序の選名――
「青煙梅」
「蜂蝶梅」
「紫芝梅《ししばい》」
「微風梅」
「
斑白梅」
「黄老梅」
「柳楊梅」
「四運梅」
「石蜜梅《しゃくみつばい》」
「餐....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
た。 かくてドーブレクの邸に現れたのが、フロックコートに山高帽、金縁の鼻眼鏡に
斑白の顎髯のある頑丈な中年輩の紳士であった。玄関へ出て来たビクトワールは、 『主....