斑竹[語句情報] »
斑竹
「斑竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斑竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
ら、あの娘に云い寄るべき手段をいろいろ考えていた。するとそこへもう一人の若者が、
斑竹《はんちく》の笛《ふえ》を帯へさして、ぶらりと山を下って来た。それは部落の若....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を以て竹に揮い竹ことごとく斑なり、今|下雋《かしゅん》に斑皮竹あり〉、わが邦の虎
斑竹のごとく斑ある竹を堯の二女娥皇と女英が夫舜に死なれて啼《な》いた涙の痕とした....
「安井夫人」より 著者:森鴎外
る三|計塾《けいじゅく》で、階下に三畳やら四畳半やらの間が二つ三つあって、階上が
斑竹山房《はんちくさんぼう》の※額《へんがく》を掛けた書斎である。
斑竹山房とは江....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
け、涙が尽きると次いで血が流れた。その血が竹にそそいで斑痕をなし、今もなお名物の
斑竹となって残っている。 二人の妃はそれから、湘江のほとりで帝が生前愛玩してい....
「風波」より 著者:井上紅梅
のは無理もないことである。 七斤は象牙の吸口と白銅の雁首の附いている六尺余りの
斑竹の煙管を手にして、頭を低げてぶらぶら歩いて来た。彼は庭内に入ってひくい腰掛の....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
てきた。で、何をするのかと思うと、この間、太股へうけた一本の小柄を細工刀として、
斑竹の細い尖を切り落し、鹿皮のワキ毛をむしって、一本の細筆を作ったのである。 ....