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斗形
「斗形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斗形の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
るのに少しも手数のかからないことです。なにしろこの国では本を造るのにただ機械の漏
斗形《じょうごがた》の口へ紙とインクと灰色をした粉末とを入れるだけなのですから。....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
」 香具師はヒョイと手を延ばし、壁から突き出された鉄棒を握り、端に付いている漏
斗形の口へ、自分の口を持って行った。 「おお爺さん、何をしているんだ。借家を探す....
「霧の中」より 著者:豊島与志雄
るようになっている。そして頭部の、いわば竹の簀子の円筒の中に、も一つ竹の簀子の漏
斗形がとりつけてある。魚がその漏
斗形のところから中にはいると、そこから逆に外に出....
「蓮」より 著者:豊島与志雄
そのうちに、淡紅色の花弁が散ってゆき、葉も一二枚黒ずんで枯れていった。花の後の漏
斗形の萼は、実を結ぶ様子もなく、小く萎びて立枯れてしまった。残りの葉も、まだ霜を....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
やがて夜中の弥撒《ミサ》のためにそこを通るので、それらの露店は、紙でこしらえた漏
斗形の台の中にともされた蝋燭《ろうそく》の光で明るく照らされていた、そして、その....
「瀬戸内海の潮と潮流」より 著者:寺田寅彦
二、三海里くらいのものです。流れの最も強い下流の方には方々直径七、八|間ほどの漏
斗形の大渦巻が出来ます。漁船などこれに巻込まれたら容易に出られなくなるそうです。....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
・グリーン ロンドンの西方の郊外にある地名。 喇叭銃 口径の大きな、銃口が漏
斗形をした、短い、往時行われた銃。 セント・ジャイルジズ ロンドンの、本市の西....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
に円錐形を呈していて、落ち込む水がそこへはいる滝のようにすぐに落下せずにやはり漏
斗形に廻り廻って静かに地底へ潜るのであった。 私は船が波の頂きに一瞬間とどまっ....
「江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
から「上の字」のお守を出していました。それが不思議に利くそうです。 お守りは熨
斗形の小さいもので、表面に「上」という字を書いてその下に印を押してあります。その....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
《あお》って、七分にすぼめて後生大事にしがみついていた藤吉の大奴を、物の見事に漏
斗形《じょうごがた》に逆さに吹き上げた。面倒だから手を離した。傘は苧殻《おがら》....