料地[語句情報] » 料地

「料地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

料地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ているのではござらぬぞ、畏《かしこ》くも禁裡または公儀へ、その折々の鳥類献納の御料地として、公儀より伏見奉行がお預りいたしている土地でござるぞ。その辺のことを御....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ねさす」は紫の枕詞。「紫野」は染色の原料として紫草を栽培している野。「標野」は御料地として濫りに人の出入を禁じた野で即ち蒲生野を指す。「野守」はその御料地の守部....
郊外」より 著者:国木田独歩
が、 『どこか見たような所だね、うまくできている。』 『そら、あの森のところサ御料地の、あそこから向こうの畑と林とを見たところサ。』 『なるほどそうだ、』といい....
織田信長」より 著者:坂口安吾
さ、哀れさ、みじめさのみ漂う借金状ではないか。皇子の元服の費用を用立てゝくれよ、料地は人にとられて一文のアガリもないから取り返してくれよ、御所が破れて雨がもり寒....
犬を連れた奥さん」より 著者:神西清
から廊下へと昇ったり降りたりして行った。二人の眼のまえには、法官服や教師の服や御料地事務官の服をつけた人々が、思い思いの徽章を胸に、絶えずちらちらしていた。婦人....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
ら支出させていた。 けれど、宮中の諸費用は幕府から少しばかり支出される金や、御料地の産物位では、到底こと足りるものではなかった。であるから、代官小堀はやむを得....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
議を申込みたるその中にも、和蘭公使のごときもっとも強硬にして、現に瓜哇には蘭王の料地ありて物産を出せども、これを政府の手にて売捌くことなし、外国と通商条約を取結....