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「斤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の夜」より 著者:芥川竜之介
切らせながら、(後《あと》になって気がついて見ると、風呂敷《ふろしき》に包んだ何《なんぎん》かの氷をしっかり胸に当てていたそうである。)野田の家《うち》の玄関....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
るように馬力に積み上げて倶知安《くっちゃん》の製線所に出かけた。製線所では割合に目《はかり》をよく買ってくれたばかりでなく、他の地方が不作なために結実がなかっ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
がある日にわかに漲ったが、ただ一日で又もとの通りになった。そのときに、重量一万|ともおぼしき大魚が港口に打ち揚げられて、三日の後に死んだので、土地の者は皆それ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
い間に早く立ち去るが好うございます。しかし美い酒二石と、食用の犬十匹と、麻数十|とを持ってお出でになれば、みんなが一致して彼を殺すことが出来ます。来るならば必....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
もまた、病気ということにした。そして多少それを本当らしく見せるために、毎朝氷を一ずつ買うことにした。 「それも尾行を使いにやるんですね。」 そんなことにはご....
超人間X号」より 著者:海野十三
あげた人工の生物なんだ。それは電気臓器《でんきぞうき》を中心にして生きている、半《はんぎん》のパンほどの大きさのものなんだ。この電気臓器をつくることについて、....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
五色に透いて輝きまする鰐の皮三十六枚、沙金の包七十|袋。量目約百万両。閻浮檀金十也。緞子、縮緬、綾、錦、牡丹、芍薬、菊の花、黄金色の董、銀覆輪の、月草、露草。....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ついた。 この傭にさえ、弦光法師は配慮した。……俥賃には足りなくても、安肉四半……二十匁以上、三十匁以内だけの料はある。竹の皮包を土産らしく提げて帰れば、廓....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
払いしなる。手品師は詮ずるに半ば死したる小六の身のそのうつくしく艶かなりし鳩尾一の肉を買いしなり。諸人の、諸人の眼の犠牲に供えむとて。 売られし小六はおさな....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
いから一つの帽子を質に入れて、五つの条件を契約した。 一、明日紅蝋燭一対(目方一の物に限る)線香一封を趙家に持参して謝罪する事。 二、趙家では道士を喚んで首|....
風波」より 著者:井上紅梅
に田家の楽しみじゃ!」 けれど文豪のこの話はいささか事実に背反している。彼は九老太の話をききのがしていたからだ。この時九老太は不平の真ッ最中であった。「わ....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
の歯を露わしているが、著物は支那服で……」 「駄目々々、そいつは駄目だ! 二十五だよ!」 窓の外で男の声が聞えたので、彼は思わず頭を横にしてみたが、カーテン....
棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
のほうは相当やっていたので、なかなかの達筆でかかれてあった。 一、亀の齢 一ニ付 金三圓 一、綾の友 同上 二圓五十銭 一、千歳春 ....
わが母を語る」より 著者:上村松園
母の二十六、七歳のころの手になるお茶の値段表を今も記念に残していますが、亀の齢一六圓也、綾の友一五圓五十銭也などと達者なお家流の字でかいてあります。正月の松....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
やっと石炭の引渡しができたときのうれしさ、全くほっと肩の荷をおろした。契約高は百三十二円で非常な利益になったから、同業者のなかでも『安治川の栄吉は切れる!』と....