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斬奸
「斬奸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斬奸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
ばたきのような足音が殺到したかと思われるや、突然叫んで言った。 「国賊安藤対馬、
斬奸じゃっ。覚悟せい!」 チャリンと言う刃音が同時に伝わった。 刺客だ! ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の首級を挙げた。この変事は人の口から口へと潜むように伝わって来た。刺客はいずれも
斬奸主意書というを懐にしていたという。それには大老を殺害すべき理由を弁明してあっ....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
分が煮えくりかえっていた。
「なぜ斬らん、真実この阿賀妻をお家の害毒と思うなら、
斬奸状《ざんかんじょう》をたかく掲げて斬るがよかろう、襲うがよかろう、腰ぬけめが....
「開運の鼓」より 著者:国枝史郎
なわれ巷の辻々には切り仆された武士の屍が横たわっていたりまた武家屋敷の窓や塀には
斬奸状が張られてあったり、二百万人を包容していた幕府所在地の大きな都には平和の影....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
その人を、さながらに作った人形であって、しかもその胸には短刀が刺してあり、手には
斬奸状が持たされてあった。 一、その方屋敷内の儀、格別の美麗を尽くし、衣食並び....