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「斬罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

斬罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
愛嬌のない顔になった。 「たった三晩しか泊らないのか?」 「さあ、土匪《どひ》の斬罪《ざんざい》か何か見物でも出来りゃ格別だが、………」 僕はこう答えながら、....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
頃|小笠原島《おがさわらじま》へ漂流致します其の訳は、文治が人殺しの科《とが》で斬罪《ざんざい》になりまする処を、松平右京《まつだいらうきょう》様が御老中《ごろ....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
を、吉田監物の家が断絶になるから家事不取締りで、此の園八郎も妾《しょう》のお村も斬罪に処せられ、吉田監物は半地《はんち》に残したはお上の慈悲でございます。又下河....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ごくもん》。座頭《ざとう》松の市、朋輩《ほうばい》をあやめしかどにより四月四日|斬罪《ざんざい》のうえ梟首獄門。尾州無宿の久右衛門《きゅうえもん》、破牢の罪によ....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
た以上、親の敵を討っても、謀殺であることに変りはない。軽くても無期徒刑、重ければ斬罪じゃ」 が、万之助は、毅然としていった。 「復讐の志を立ててからは、一命は....
死生」より 著者:幸徳秋水
算するではない歟。仏国革命の恐怖時代を見よ、政治上の党派を異にすというの故を以て斬罪となれる者、日に幾千人に上れるではない歟、日本幕末の歴史を見よ、安政大獄を始....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
当然だ」 春「金は遣るから預り証書を出したまえよ」 又「無いよ、どうせ人を害せば斬罪だ、僕が証書を持ってゝ自訴すれば一等は減じられるが、君は逃れられんさ、宜しい....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
賜うということを宣告した。なお、佐幕派として知られた安井長十郎以下十一人のものを斬罪に処した。幼主元千代がそれらの首級をたずさえ、尾張藩の態度を朝野に明らかにす....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、名東、北条、その他|福岡、鳥取、島根諸県には新政をよろこばない土民が蜂起して、斬罪、絞首、懲役等の刑に処せられた不幸なものが万をもって数うるほどの驚くべき多数....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
はないか。フランス革命の恐怖時代を見よ。政治上の党派をことにするという故をもって斬罪となった者は、日に幾千人にものぼっているではないか。日本幕府の歴史を見よ。安....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
切の渡場で丈助と申し合せ、勇助を殺したる事を残らず白状致しましたゆえ、二人ともに斬罪になりましたが、実に悪い事は出来ないもので、こゝで仙太郎が重三郎の詫ことをい....
特殊部落の言語」より 著者:喜田貞吉
りなどする。六条村年寄の留書を見ると、辻子の事をよく「るし」と仮名書きしてある。斬罪役」の句に至って、「丸で穢多の様だ」と、満場の哄笑を買ったのはよいが、為に部....
特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
。彼らが社会生存上には必要欠くべからざるものとは云え、人の忌み嫌うところの牢番・斬罪・捕方・掃除、屍体の取片付け、死牛馬の皮剥ぎ、皮革の製造業等の賤職に従事して....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
下郡の方のは、京都のエタ頭下村勝助指揮の下に、二条城の掃除役をつとめ、後には牢番斬罪等の事にも役せられた。摂州十三箇村の皮田村の中にその名が数えられている。享保....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
同部落の伝えには、彼らの祖先はもと笹鉾町にいたのであったが、奈良奉行の募に応じて斬罪役を引き受けたがために、近隣の者より故障を受け、佐保に家を給してそこに移らし....