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斬込み
「斬込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斬込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
ってすぐの斬返しにまで備えるのは余程の腕が要る。片脚を落された刹那刀を抜いて次の
斬込みに備える隙位は普通の相手なら有る所だが、名代の荒木又右衛門、斬下すと共に返....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
。これは過去のあらゆる戦績がこれを証明して余りあるところである。戦国時代のごとき
斬込み戦法で三十や五十殺したところで近代兵器の殺戮力はそれを数十倍数百倍にして返....
「相馬の仇討」より 著者:直木三十五
んで、刀を試《しら》べる。 「もう一息という所で、踏込方が足りませぬな。四度目の
斬込みなど確かに一本きまった所、ほんの一寸で外《そ》れましたが、踏込んで御覧なさ....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
」 と払い除けました、其の切尖が山之助の肩先に当ると、腕が利いて居る、余程深く
斬込みました。 山「あア」 どんと山之助が臀餅をついたなり起上る事が出来ません....
「火星兵団」より 著者:海野十三
昨夜課長は何事ももうこれまでと思い、部下のとむらい合戦のつもりで火星人の中に
斬込み、死力を尽くしてはなばなしく戦い、そこで死んでしまうつもりだった。そんな悲....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
エピソードなのだが。 それは一昨年の冬二月のことだった。 或る下町で、物凄い
斬込み騒ぎがあった。 双方ともに死傷十数名という激しいものだったが、その外に、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
五十嵐甲子雄でありました。 「いやはや、すさまじいものを見せられた、先般の池田屋
斬込みよりも、これはまた一段の修羅場《しゅらば》だ、やりもやったり!」 と三人の....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
お藤姐御が、ムックリ枕から頭をあげて、皮肉なひとこと。
これには左膳も、不意の
斬込みをくった以上にあわてて、
「ウンニャ、い、一首浮かんだから、わすれねえうち....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
魅力となってはいた。それに、年がまだ二十六歳だったので、初々しくさえあり、池田屋
斬込みの際、咯血しいしい、時には昏倒しながら、十数人を斬ったという、精悍なところ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
か、それだけであった。
だが、たった一つ、相打になる手はあった。一木の、決死の
斬込みに対して、斬らしておいて、突くという手である。諸手突《もろてづき》に、一木....
「魔像」より 著者:林不忘
す》まして――ナニ、化けなくても、生地のまんまで喬之助ソックリなんだが、その上、
斬込みの時の着付けまで寸分同じな、神田は帯屋小路、今評判の喧嘩渡世人、茨右近先生....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
。長五郎が右へジリッと廻り込み、突き出した刀がスッスッスッと揺れはじめる。今井の
斬込みと、長五郎の必死の突きの一瞬前――道具廻る。 5 筑波山麓道 カット....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
。長五郎が右へジリッと廻り込み、突き出した刀がスッスッスッと揺れはじめる。今井の
斬込みと、長五郎の必死の突きの一瞬前)(道具廻る) 5 筑波山麓道 カット....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
が、 「すわ」 と、なったときすでに、その野営地帯は、新田方の騎兵を主力とする
斬込み隊によって、寸断され、駈けちらされ、 「退くなっ」 「あわてるな!」 ぐ....