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斬髪
「斬髪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斬髪の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
文「へい、商売替ですか、洋物は宜うがすねえ、これから開けるのだそうでげすなア、
斬髪になってしまえば、香水なども売れますぜ、お遣りなさい結構でげすな、それに前橋....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
きものはないが、やや後の事であったらしい。 この年十二月三日に保と脩とが同時に
斬髪した。優は何時
斬髪したか知らぬが、多分同じ頃であっただろう。優は少し早く東京....
「田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
ピエエル・オオビュルナンは三十六歳になっている。鬚を綺麗に剃っている。指の爪と
斬髪頭とに特別の手入をしている。衣服は第一流の裁縫師に拵《こしら》えさせる。冷水....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
たまに店にいる時は、ずっと店の前の方へ腰かけをもちだして、お客に白いきれをかけて
斬髪《ざんぱつ》をしているその道具が、菊五郎のおはこの『梅雨小袖昔八丈《つゆこそ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ど、堅気《かたぎ》の娘たちとは調和しない奔放《ほんぽう》さがあった。 その人は
斬髪《ざんぎり》だった。だが、その女の人が、なんで田之助の俳名と関係《つながり》....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
は昨日ようようのことで、古着屋から洗い晒しの紺絣の単衣を買った。そして久しぶりで
斬髪した。それで今日会費の調達――と出かけたところなのだ。 「書けたかね?」と、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の書翰の終わりに、われは君の奴僕なりといって文を結ぶの愚と同一なり。 ある人、
斬髪所に入る。
斬髪師曰く、足下、髪を長くするを好むか、はた短くするを好むか。曰く....
「西航日録」より 著者:井上円了
たその地の名物なり。車中に食堂、寝室はもちろん、談話室、遊覧室、読書室、沐浴場、
斬髪所等あるは、ほかに見ざるところなり。また、物価の高直なるも同所の名物にして、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
むるなり。日本人のペルーにあるもの約六千人、そのうち千人はリマ市に住す。そのうち
斬髪業をなすもの五十軒余ありという。市外の民家の不潔なることはチリに同じ。また、....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ていた。
辮髪には、君、一度もならなかったのかい。
きょうは君のスウェエデン風の
斬髪を拝見するね。
快活で、敏捷らしい御様子だ。絶待的無過失の
思想家なぞになっ....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
路者が彼らに注意を払っていた情況を語るものではあるまいか。享保八年に幕府が非人の
斬髪を励行し、冠り物を禁じて、一見町人・百姓と区別の出来る様にしたのも、この頃の....