断じる[語句情報] » 断じる

「断じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

断じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
―のことでしかない。宗教的真理という何か特別なものがあると思うのは、文化的迷信と断じるべきだ。 こういう宗教否定(と呼ばれてもよい)の態度に対する宗教愛好者の....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
要素的ヒューマニズムそのものが、要素的に又云わば元素的に、いつでも同じものだとは断じることが出来ないからである。尤も予め各種のヒューマニズムから一般的共通的な処....
戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
めかけた気配が感じられる。 私は必ずしもこの原因を「小説」の行きづまりにあると断じるつもりはないが、少くとも、文学におけるジャンルの限界の再認識、更に、戯曲と....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
うなずいたが、 「だが、それだけの事実を押して、双腰の刀を、弦之丞の持物であると断じるのは早計ではないか」 「そこにゃ、動かない証拠があるンです。というなあ、無....
三国志」より 著者:吉川英治
答は、それに対して、すこぶる明確なものだった。 「ご心配には及びません」と、彼は断じるのである。 「劉表の寿命は、早晩、おのずからつきるでしょう。かれの病はかな....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
或いは寧ろアジア的な社会機構と、何か一定の函数関係を有つと見てよい。今すぐに之を断じることは私には出来ないが、そういう見解の見透しを持つ理由が多々ある。そして之....
近衛内閣の常識性」より 著者:戸坂潤
っている。 なる程国民の健康は決してスポーツや軍事教練の不足から低下して来たと断じることは出来ないので、他ならぬ経済生活の低下に原因するのは当り前だ。それには....