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断り書
「断り書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断り書の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
れたからである。例の俳句会ならば無論に欠席するのであるが、それではないとわざわざ
断り書きがしてある以上、何かほかに趣向があるのかも知れない。三月三日でも梅沢君に....
「親友交歓」より 著者:太宰治
れはこの手記のおしまいまでお読みになったら、たいていの読者には自明の事で、こんな
断り書きは興覚めに違いないのであるが、ちかごろ甚だ頭の悪い、無感覚の者が、しきり....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
天狗に渡さないですむなら勿論結構この上なしですがね、しかしかの脅迫状にはちゃんと
断り書がしてありまして気になりますね。つまり家内を渡すのを拒めば、私はたいへん不....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
そして、有意識的に無視したものである」から、少しでもそういう目で見られては困ると
断り書をつけている。 そんな
断り書をつける位なら、漠然として、現実の影響力のな....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
ばならぬ。ども小説書きというやつはどんな場合でも呑気でいかん」などといりもしない
断り書きをするほど、そんな不必要なお喋りをするであろうか! そういう作家であるか....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
大変気もちのよいものであります。日本の油絵なども(油絵に限りませんが)これを一々
断り書きをするようにしたら批評家も、一々霊鏡を持ち出す面倒が省けてよろしいのです....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
大変気もちのよいものであります。日本の油絵なども(油絵に限りませんが)これを一々
断り書きをするようにしたら批評家も、一々霊鏡を持ち出す面倒が省けてよろしいのです....
「是は現実的な感想」より 著者:宮本百合子
なく性生活を支配している新女性にとっても。 中河さんが、右は冗談にあらずという
断り書をつけ、真面目に云っておられるのが、私を微笑させた。同時に愉快な感じを与え....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
は、少し種々な事を打ち明けて居る者が来ると、 「此処限りの話なのだがね。 と
断り書きを付けながら、かなり芝居たっぷりに山田の主人の常軌を逸した行動を批難して....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
とよぶことになってるんだ」 「ちゃんと高札をたてて平安朝から名のある美和神社だと
断り書きまであるじゃないか」 「社が三ツあるから一ツが八坂神社だろう」 「美和神....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
れる話癖が浮彫りになっていて微笑ましい。ただし、何年何月何日誰某宅にて速記などと
断り書きのしてあるのは真っ赤な偽りであると、日頃、今村信雄君から教えられ、とんだ....