断り状[語句情報] »
断り状
「断り状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断り状の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「光と風と夢」より 著者:中島敦
につれ、白人及び白人に親しい土人達の一部から彼が受取った返辞は、悉《ことごと》く
断り状だった。子供の如く無邪気なスティヴンスンの喜びの宴を以て、彼等は皆、政治的....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
らあんたを世話してあげようと云う先生の言葉だったけれど、その手紙は薄ずみで書いた
断り状だった。
文士って薄情なのかも知れない。
夕方新宿の街を歩いていると、....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
ひょっとしたら、あんたを世話してあげると云う、先生の言葉だったが、薄ずみで書いた
断り状だった。 夕方新宿の街を歩いていると、妙に男の人にすがりたくなった。 ....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
策の尻拭いはさせられ続けて来たスコッチの財政家も、とうとう煩に堪え無くなって彼に
断り状を送りつけた。それには週末休日のゴルフと漁季の鱒釣りとには依然親愛の情を持....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
罪してくれ言うのは、まだまだあんたが売り出しておらんのや。サここから速達で吉本へ
断り状出して、あんたは故郷の東京へ去《い》んでえらい人になんなはれ。なるほどなる....