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断橋
「断橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
切り岸を立て廻して、丸い屏風《びょうぶ》のごとく弧形に折れて遥《はる》かに去る。
断橋《だんきょう》は鉄軌《レエル》を高きに隔つる事|丈《じょう》を重ねて十に至っ....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
下の方から湖の中に通じた一条の長※の中にある二つの石橋を渡って往く。石橋の一つは
断橋で、一つは錦帯橋であるが、この物語に関係のあるのは、その第一橋で、そこには聖....
「緑衣人伝」より 著者:田中貢太郎
もしないうちに、朋輩に知られて、秋壑に讒言せられましたから、私とあなたは、西湖の
断橋の下へ沈められました、それでも、あなたは、もう再生して人間になっておりますが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はないけれど、父から無心に習い覚えた伝来の三曲。 呼続浜《よびつぎはま》から裁
断橋《さいだんばし》にかかる。 こうして見れば、机竜之助もまた一箇の風流人であ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の渡しの渡頭《ととう》まで行って、更に引返して、呼続《よびつぎ》ヶ浜《はま》、裁
断橋《さいだんばし》――それから、まっしぐらに、古鳴海《こなるみ》を突破して、つ....
「『井伏鱒二選集』後記」より 著者:太宰治
の「青ヶ島大概記」などをお書きになっていらした頃は、文学者の孤独または小説の道の
断橋を、凄惨な程、強烈に意識なされていたのではなかろうか。 四十歳近い頃の作品....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、六波羅勢がよほど派手な敗け方をしたことは疑いない。 けれど、いかに正成の“
断橋ノ計”が、よくその功を奏したとしても、 然れば、五千余騎の兵共、残り少なに討....