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断機
「断機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断機の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
とをいった。 「もう火災も消えたから船の中へ入って、さかんに瓦斯焔《ガスえん》切
断機で鉄壁を切開いていることだろう。そして何かを発見するつもりだろう」 「ふふむ....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
電燈の明るくともった小さな白塗のモダーンな停車場の前には、鉄道の踏切みたいな遮
断機が、関所のように道路を断ち切っている。 その道の真中に二人の男が立って、遮....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
浮かんできた。 昼になる少し前だった。「H・S製罐工場」では、五ラインの錻刀切
断機、胴付機、縁曲機、罐巻締機、漏気試験機がコンクリートで固めた床を震わしながら....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
物の出入口を全部閉めたらひとりでに飛出してしまったのだ」 「ああ、それでは引力遮
断機が働いてしまったのだ……。何も私たちはあの二少年をひどい眼には合わせませんぞ....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
しょう。洩らしたのでしょう。彼の幸せに、彼の未来に、罪深いとるにたらない私が、遮
断機をおろすことになるんです。私達は、喫茶店を出ました。私の荷物、つまり原稿と、....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
もなく、なぜかもわからず、面白半分に、猶予が撤回されて、それらの男たちは規定の切
断機へ冷やかにまわされた。ああ、諸君にたずねたい。それらの男たちが生きているとい....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
いうことだ。 母親が子どもを薫陶した例は昔から枚挙にいとまない。 孟子の母の
断機、三遷の話、源信僧都の母、ガンジーの母、ブースの母、アウガスチンの母、近くは....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
「人生の春」新古美術品展出品(三等賞)「美人図」全国絵画共進会出品(銅牌)「孟母
断機」 同 三十三年 「花ざかり」日本絵画協会出品(二等銀牌三席)「母子」巴里万....
「孟母断機」より 著者:上村松園
る者にいたりては、けだし古来|稀なり」 わたくしは、かつてのわたくしの作「孟母
断機」の図を憶い出すごとに、一代の儒者、安井息軒先生の、右のお言葉を連想するを常....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
村一帯の飢餓地の惨状を述べなければならない。 ここは、上地郡内で、例の太平洋横
断機の飛び出した淋代海岸もその一部であるが、私が踏み入ったのは、この海岸より八甲....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
いう。こは、おそらく、かの女子がその草の名を忘れしによるものならん。 第三に、
断機のことのごときもまた、決して奇とするに足らず。なんとなれば、この出来事は必ず....
「四つの都」より 著者:織田作之助
夫や思いますけど、神戸の工場へ軍医殿がおいでやすのは嬉しいであります」 踏切の遮
断機が降りたので、二人は立ち止って待つ。 上りの汽車が行ってしまう。 と、踏切の....