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断水
「断水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断水の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
があった。というのは他《ほか》でもない、その夜の事である。本誌お馴染《なじみ》の
断水坊、暴風雨を冒して遊びに来り、夜遅くまで、二人で将棋をパチクリパチクリやって....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
夕刊に淀橋近くの水道の溝渠がくずれて付近が洪水のようになり、そのために東京全市が
断水に会う恐れがあるので、今大急ぎで応急工事をやっているという記事が出た。 偶....
「一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
うな崖、病菌や害虫を培養する水たまりやごみため、亀裂が入りかかって地震があり次第
断水を起こすような水道溝渠、こわれて役に立たぬ自働電話や危険な電線工事、こういう....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ら云々、と。今度市で、一定戸数に対する一定数の井戸を掘ることにきめました。防火・
断水対策として。この家は、一つ井戸がありますがそれは今使いません。しかし裏の家主....
「楊先生」より 著者:豊島与志雄
ね。」 「そう、戦争中の健全な道楽かも知れません。いったい、高度な文明は、決して
断水しない水道とか、決して停電しない電気とか、決してとまらない瓦斯とか、そういう....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
。 「あれはいけませんな。日本の電燈は、停電するように出来ている。日本の水道は、
断水するように出来ている。日本の道路は、躓いて転ぶように出来ている。だから、わた....
「崖下の池」より 著者:豊島与志雄
ました。戦争中、その水は、防火訓練のある毎に実習用に使われましたし、また、水道が
断水した時には、いろいろな用水に汲まれました。空襲によってこの辺一帯が罹災した折....
「石油ランプ」より 著者:寺田寅彦
あっても、しばらくすれば忘れてしまう。そうしてもっと甚だしい、もっと永続きのする
断水や停電の可能性がいつでも目前にある事は考えない。 人間はいつ死ぬか分らぬよ....
「日記」より 著者:宮本百合子
う姓にこだわって、その心のみ真個に受け入れられないのだ。 十二月十一日(日曜)晴
断水と云うので、大東京中、大騒ぎであるらしい。幸、崖下の井戸を使えるので仕合わせ....