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断滅
「断滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
な! おお人々よ慾を捨てよ! 慾こそは輪廻を産む。正観せよ! 正思せよ! 輪廻を
断滅脱離せよ! その時こそ救われるであろう。……仏様よ、妾は羅漢として、今こそ勤....
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
(声を高くする)さあ今世界は調和した。人と人とは美しく従属した。人の心の悪の根が
断滅した。不幸な人は一人もいない。みんな喜んでいる。みんな子供のように遊んでいる....
「上海」より 著者:横光利一
杉のことをこうして考えている間、何を今頃はしているのだろう。―― しかし、彼の
断滅する感傷が、次第に泥溝の岸辺に従って凋んで来ると、忽ち、朝からまだひとむしり....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
《なぜ》なれば、先生がこれを知ったなら、先生と私との今までの関係は必《かならず》
断滅するだろうと思ったからです。私はしかしながらあなたが十分に秘密を守って下さる....