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断簡
「断簡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断簡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
いう紙片を手当たり次第に手に取り上げて読みふけった。半成の画《え》が美しいように
断簡にはいい知れぬ情緒が見いだされた。その中に正しく織り込まれた葉子の過去が多少....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
いから、「侏儒の言葉」欄は、死後も本誌のつづく限り、存続させたいと思う。未発表の
断簡零墨もあるようだし、書簡などもあるから、当分は材料に窮しないし、材料がなくな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
唐の太宗《たいそう》が棺の中まで持ちこんで行ってしまったはずで、支那にも、もはや
断簡零墨《だんかんれいぼく》もござらぬそうな」 「ところが、伊達家の羲之には、れ....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るつもりだった。以来忘れたことはない。事武蔵に関する限りどんなくだらない物でも、
断簡零墨、心にとめて五回や十回の応戦には尽きないだけの論駁を持とうと願っていたの....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
らに他日の大成を期したい積もりである。大方の諸君願わくは自分のこの研究を助けて、
断簡零墨といえどもあえて厭い給うなく、つまらぬ口碑と思わるるものもあえて捨て給う....