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断裂
「断裂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断裂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
がらも雪の傾斜で辷るから、ミヤマナナカマドの枝を捉えながら上る、前にも増した雪の
断裂で、草鞋に踏み蹂った雪片は、山桜の葩弁のように、白く光ってあたりに飛び散る。....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
たちの名は見出されなかった。 先生は染織文様のみちに明くいられるので現存の繍帳
断裂の生地や繍糸についての考察にはとりわけ詳しいお話があった。
断裂の生地は仔細に....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
営地からは見えなかった五竜岳や鹿島槍岳が唐松岳の南に頭を擡げて来た。名高い八峰の
断裂は、底が五竜岳の方に抉れ込んではいるものの、斯う離れて眺めては、天魔が巨箭を....
「八ヶ峰の断裂 」より 著者:木暮理太郎
八ヶ峰というのは、鹿島槍ヶ岳と五竜岳との間にある山稜の一大
断裂に名付けられた称呼であって、峰とは呼ばれているが実は隆起した地点ではない。此....