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断頭
「断頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八十八夜」より 著者:太宰治
進んでいるうちに、静かに狂気を意識した。これは、ならぬ。これは、ひょっとしたら、
断頭台への一本道なのではあるまいか。こうして、じりじり進んでいって、いるうちに、....
「船医の立場」より 著者:菊池寛
愛すべき青年の身の上を考えてやって下さい。われわれが彼らを拒絶することは、彼らを
断頭台《だんとうだい》へまで追い上げることを意味している。われわれは、彼らを陸《....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
が判るのだから、あとの一人は第六景を見て確めずとも判る筈だった。――敵の副司令の
断頭台はこの第五景で、切って放たれるのだ。 QX30笹枝弦吾は、歯を喰いしばっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
下諏訪の御本陣に呼び出されて、その翌日には八人の重立ったものが下諏訪の入り口で、
断頭の上、梟首ということになりました。そのほかには、片鬚、片眉を剃り落とされた上....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
レーショーどのも、どうぞ。」 ハム。「アルプスの山よりも、高いような気がする。
断頭台に、のぼるか、よいしょ。」 ホレ。「初演の時は、どなたでも舞台が高くて目....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
人平民の膏血を吸取するものは、すなわちこの南京虫なり。後者は今幸いにこれを捕えて
断頭台上の露と消えしむるを得たり。予はこれをもって前者の運命のはなはだ遠からざる....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
究し始め、それが似非物《にせもの》であると知るや、すぐに冷笑を浴せかけ、わたしを
断頭の罪名に当てた。本家にあたるある者はわたしをお上に訴える準備までしたが、後で....
「可愛い女」より 著者:神西清
ゃ訴えるがいいや! 裁判所がなんだい? シベリヤへ徒刑にやられたって構やせんぞ!
断頭台もあえて辞しはせんぞ! ハ、ハ、ハ!」 そのまた翌日も同様だった。…… ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
る創造になる人物のみである。本篇の主人公である、自己犠牲的な深い愛によって進んで
断頭台の下に立つ弁護士シドニー・カートンは、疑いもなく近代小説の群像中でも最も魅....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
渡された。そしてその一冊の本は焼き捨ててしまわれた。 その士官は、ルイ十六世が
断頭台にのぼせられてお亡くなりになった後、その紙片を女王マリー・アントワネットに....
「歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
よう。いう迄もなくフランス大革命の際、貴族たちは人民政府の命によって片っ端から、
断頭台上に送られた。その可憐の貴族を英国の貴族サー・パーシー・ブレークネーが、厳....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
もない事をしやあがった。人を殺せば己れも殺される。……これほどの大事が解らんか、
断頭台が目に入らんか……馬鹿ッ!』 傍の死骸を見ると彼の怒りはますます激しくな....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
生涯を通して、人を裁き、判決を下し、命令をだして殺させ、刀でひとを殺したものを、
断頭台で殺してきた私、この私が、これまで、罰してきたすべての殺人犯人達と同じこと....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ある。 エセックスは黒い帽子に黒い長服の姿で、三人の僧職を伴いながら現われた。
断頭台上に上るや、彼は帽子を取り、列席の貴族たちに礼をした。彼は長く熱心にしゃべ....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
立する。ダントンは革命を救うための至上の方法として大胆不敵を要求する。革命議会の
断頭台も、ヴァンデの溺死も、車裂きの刑も、何ものもこの革命家等がその革命的方法を....