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断髪令
「断髪令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
断髪令の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
うしてああも揃いに揃って同型に断髪しているのかと不思議に思って訊いてみたら、男の
断髪令(これは相当以前に出た筈だが)その男の
断髪令が出た後に女の
断髪令が出て、強....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
祖母はその頃六十位でした。まだ職人などには、男でも結髪の人をよく見かけた時代で、
断髪令というものが出たと聞いたことがありますが、まさか届を出したのでもないでしょ....
「山県有朋の靴」より 著者:佐々木味津三
い帆を浮かせて、次第に広く遠く、目の中へひろがって来たのである。 まだ廃刀令も
断髪令も出てはいなかったが、しかし、もう大小なぞ無用のものに思って、とうから腰に....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ォームの道徳が学生に愈々絶対的な力で以て押しつけられる時期で、方々の学校に於ける
断髪令の発布もこのユニフォーム主義の延長なのだ。 頭髪を勝手な仕方で伸ばす(自....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
常識が厳存しているからである。 例えば方々の専門学校程度の学校では生徒に対して
断髪令を下している。之は何でもないようなことに見えるが、併しこのどうでも良さそう....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
門の中から花のような綺麗な、お嬢さんの姿があらわれた。 年の頃十八九の水々しい
断髪令嬢だ。黒っぽい小浜縮緬の振袖をキリキリと着込んで、金と銀の色紙と短冊の模様....