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斯く
「斯く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斯くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
査にも矢張り赤い紐に飛び着き、如何にも嬉しそうにして居た、今度は我輩の家人をして
斯く為すこと三回ならしめたるに、矢張り同じく赤い紐に飛着き、次は青い方に向い、白....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
成る事であるは言わずして明かである、平和を愛し、輿論に反して之を唱道するの報賞は
斯くも遠大無窮である。 義き事のために責めらるる者は福なり、其故如何となれば、....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
むとは横暴とも理不尽とも、実に言語道断の振舞いである。未だ曾て三百万人の市民は、
斯くの如き侮辱を蒙り、
斯くの如き暴政に蹂躙せらせたことはないのである。金庫を開放....
「階段」より 著者:海野十三
時間はなかった。その翌日も又次の日も僕の身体の中には、「彼奴」が生長して行った。
斯くて予定の七日間が過ぎてしまったあとには、僕の身体には飢えた「彼奴」が跳梁する....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
しないつもりじゃから、監禁の点は、君だけの胸に畳んで置いてくれ給え」 「しかし、
斯くの如き重大犯人を、司令官に報告しないことはどうでありましょうか」 「吾輩を信....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
原稿用紙に向ってペンを動かしているのである。 あの失踪した患者というのは、実は
斯くいうそれがしなのである。本名を名乗ってもいい。丸田丸四郎――これが私の本名で....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
共産党は本令を更に拡張し地主や下級官吏等に及ばしむべしと論ず。 戦敗国なれば、
斯く入れ替るべきは当然にして、日本政府自らなすべかりし事なるをマ司令部によりて断....
「雷」より 著者:海野十三
雷が、高さが百尺もあるお誂え向きのこの二基の櫓に落ちたことは極めて合理的だった。
斯くして、皮相なる科学は、遂に深刻なる人間性の前に降伏した。 高村町長は、自分....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
叩くものが日に日に多くなった。 「半之丞さまでは御座りませぬ。その証人と申すは、
斯く申す虎松で……」 と、聞くに怺えかねた虎松が、いつぞやの軒端に袂をとらえた....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
全く不思議な世界があればあるもの……。』私はつくづくそう感じたのでございました。
斯く天狗は本来中性ではありますが、しかし性質からいえば、非常に男らしく武張ったの....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
間の乱行であるが、内面的に観れば、それは地縛の悪霊の跳躍なのである。地縛の霊は、
斯くして享楽の二度の勤めをする。かかる悪霊の犠牲になった人間は、勿論ただ堕落の一....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
とわざと大声出して前の一人が言うと、孔乙己は眼玉を剥き出し 「汝はなんすれぞ
斯くの如く空に憑って人の清白を汚す」 「何、清白だと? 乃公はお前が何家の書物を....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
、これは生きている烏ではなく、鵜烏の模型なのだそうである。ただ或る仕掛けによって
斯くは不思議な運動をするのだそうである。科学者はその仕掛けについて質問したがその....
「科学時潮」より 著者:海野十三
いる。 「この怪人こそは、金星に棲息する者である。彼はラジウム・エマナチオンで、
斯くの如き怪速力を出して居るものと思う。地球への来訪の意味は不明だが、多分生物学....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
力これを維持せんとせば恐らく最後の一兵をも使用するの止むなきに至るであろう。若し
斯くの如くせばこれ我が軍の目的を達成せるものである」と述べている。一九一六年ドイ....