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斯の
「斯の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斯のの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
ことが出来ないのである。 若しキリストが説かれし純道徳と称えらるる山上の垂訓が
斯の如しであるならば其他は推して知るべしである、若し又人ありて馬太伝は猶太人に由....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
けのことであった。別に爆発物の破裂しそうな煙硝の匂いもしなかったし、イペリット瓦
斯の悪臭も感じられなかった。座中の或る者が、 「唯今、私が給仕を呼びますから」と....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
務に忠実な、生き残りの青年団員でもあろうか。 近くに、サイレンの響がした。毒瓦
斯の間からヒョックリ顔を出したのは、真赤な消防自動車だった。だが、車上には、運転....
「火星探険」より 著者:海野十三
んでいるんだろうなあ」 「大丈夫だとも、何なら野球場だけをR瓦斯で包んで、その瓦
斯の中で野球をしようかといっている」 「だめだ、R瓦斯を出しちゃ。瓦斯放出は今日....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
機だった。これなら十分に初速も出るし、また電気でとびだすのだから、硝煙や噴射|瓦
斯のため地上の施設が損傷する心配もなかった。 高い鉄塔の上から照らしつける照明....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
避難所や消毒所で働くのだよ」 「避難所や消毒所? それ、なアに」 「避難所は毒瓦
斯の避難所だ。大きい小学校とか、映画館とか、銀行とかいった丈夫な建物を密閉して、....
「空襲警報」より 著者:海野十三
を聞いて、乗客たちは又色を失った。いよいよたいへんなことになった。この列車は毒瓦
斯の中を通ることになったのだ。 「車掌さん、防毒面は貸してくれないのですか」 ....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
なぜ彼は、原稿用紙の桝目のなかに一字も半画も書けないのであるか。そして毒|瓦
斯の試験台に採用された囚人のように、意気甚だ銷沈しているのであるか。 これには....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
い。」 「ああ、早く行きましょう。」 と目を蔽うていた袖口をはらりと落すと、瓦
斯の遠灯にちらりと飜る。 「少づくりで極りが悪いわね。」 と褄を捌いて取直して....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
さら変替相成らず候あわれ犠牲となりて拙者の名のために彼の人に身を任せ申さるべく、
斯の遺言を認め候時の拙者が心中の苦痛を以て、御身に謝罪いたし候 月 ....
「露肆」より 著者:泉鏡花
こんな時は、時々ばったりと往来が途絶えて、その時々、対合った居附の店の電燈|瓦
斯の晃々とした中に、小僧の形や、帳場の主人、火鉢の前の女房などが、絵草子の裏、硝....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
にもなる。現に俺なども竜神の一人であるが、そちの指導役として現われる時は、いつも
斯のような、老人の姿になっている……。ところで、この竜神と人間との関係であるが、....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
さえもよほどの山間僻地でも全く見られない、時世の飛躍的な推移は驚愕の外はない。瓦
斯の入来したのは明治十三、四年の頃で、当時|吉原の金瓶大黒という女郎屋の主人が、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
Kと云う小説家のことを、彼の買ったブル・ドッグのことを、リウイサイトと云う毒|瓦
斯のことを。…… 「君はちっとも書かないようだね。『点鬼簿』と云うのは読んだけれ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
そら、食いねえは可いが、燈は点けたそうですけれど、火屋なしの裸火。むんむと瓦
斯のあがるやつを、店から引摺って来た、毛だらけの椅子の上へ。達引かれたむき身をじ....