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斯程
「斯程〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
斯程の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
てある。
余は思わず嗟嘆して見廻わした。好い見晴らしだ。武蔵野の此辺では、中々
斯程の展望所は無い。望台を中心としてほゞ大円形をなした畑地は、一寸程になった麦の....
「小説総論」より 著者:二葉亭四迷
或は偶然の形に妨げられ或は他の意と混淆しありて容易には解《わか》るものにあらず。
斯程《かほど》解らぬ無形の意を只一の感動(インスピレーション)に由って感得し、之....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
初めてだったのである。 そうして又、同時に、これ程の純な気持ちを持った親子が、
斯程まで残虐な、異常な運命に飜弄されているのを見た事も、今日迄六十余年の生涯を通....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
百両を封金に拵らえ、此の騒動を我が粗忽にしてぴったりと納まりがつきました。飯島は
斯程までに孝助を愛する事ゆえ、孝助も主人の為めには死んでもよいと思い込んで居りま....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
致しまする。何卒、何となりと仰せられて下さりませ。何卒何卒。」 「…………」 「
斯程に御願い申上げても、よしあし共に仰せられぬは、お情無い。私共を何となれとの御....
「二つの家を繋ぐ回想」より 著者:宮本百合子
。芸術家としての一生には、此から、猶此様なことが起らないとは限らない。その度に、
斯程の誤解と、混乱があるのでは、どうしたらいいのか。又、彼女の威脅や涙に、創作を....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
土を其の板の上に載せますと、それを左に持ちまして、右の手で仕事をすると申します。
斯程の大力ある亥太郎、なか/\一人や二人の力で腕を捩上げるなどという事の出来るも....