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新しがり
「新しがり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新しがりの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
つけぬ無礼者の一団のことだ。実際衣裳の思い切った変革は、それがただの流行の誇張や
新しがりでない場合(いや
新しがりでもそうだが)、多くは思想的な意味を有つものなの....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
教育者として活動しようとしておられるんですから、このところをよく考えて、下らない
新しがりはおやめになるのが賢明であると思います」 ほとんどあっけなく早川閑次郎....
「火星の魔術師」より 著者:蘭郁二郎
はすっかり洋風に造りかえられてあって、椅子やテーブルが設えてある。ちょっと地方の
新しがり屋――といったような感じの部屋だった。尤もそれはほんの最初だけの感じであ....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
始めのうちは振動の問題や海の色の問題や、ともかくも見たところあまり先端的でない、
新しがり屋に言わせれば、いわゆる古色|蒼然たる問題を、自分だけはおもしろそうにこ....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
派は、皮相なジャーナリズムの影響であり、西洋新聞の文芸欄や政治欄を、新人気取りの
新しがりと衒学《げんがく》さで、軽薄に受け取ったものにすぎないのだ。故に吾人の言....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
っているらしい。洋服を着ているところから見ると、外国人であろうか、それとも当時の
新しがり屋であろうか。 「まさかヤリウスの白骨死体じゃなかろうね」 六条君がい....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いたのか、その理由が私には分らない。スポーツには全然縁のない男だ。しかし、極端に
新しがり屋の珍し好きで、それに世話好きであるから、クロールという新型の速力に驚い....
「好日」より 著者:三好十郎
成だよ。君はもともと大変良い子だよ。僕は好きだ。しかし、ふだんから、君の中にある
新しがりやの、変に高飛車な所だけは好かん。そこに君は自分で気が附いたんだ。いいじ....