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新世帯
「新世帯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
新世帯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅」より 著者:海野十三
新しく素晴らしいものを加えた。それは生々しい新妻であることは云うまでもあるまい。
新世帯というのを持ったものは誰でも覚えがあるように、三ヶ月というものは夢のように....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
開を完了していたかどうか。川西航空機は如何? 神戸製鋼は如何? ◯一昨日、永田の
新世帯のある八日市場へ行き泊った。十八日帰った。 ◯祖母、伊予より十八日突然帰る....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
つとなれば、何かと面倒なことが多い。ふだんでも冬の設けに忙がしい時節であるのに、
新世帯もちの我々はいよいよ心ぜわしい日を送らねばならなかった。 今度の家は元来....
「わが町」より 著者:織田作之助
わけじゃない」 というのが持論であった。 そうして次郎と君枝は市岡の新開地で
新世帯をはじめたが、新居でおこなわれた婚礼の晩ちょっとしたごたごたがあった。 ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
るし、出て来りゃ、おまえとふたりでのろけをきかすのさ。これが二十たア安いもんだ。
新世帯にかっこうだぜ」 買って住み出したのが五月のつゆどき。 画はそんなにう....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ものは、正使随行員の中でもこの人|一人だけであった。そこにあるものは何もかもまだ
新世帯の感じだ。建築物からして和洋折衷だ。万事手回りかねる際とて、椅子も粗末なも....
「家」より 著者:島崎藤村
の方へ妻を連れて行て見せた。広い板間、立て働くように出来た流許、それからいかにも
新世帯らしい粗末な道具しかお雪の目に入らなかった。台所の横手には煤けた戸があった....
「嵐」より 著者:島崎藤村
ったが、おとなから子供まで入れて五人もの客が一時にそこへ着いた時は、いかにもまだ
新世帯らしい思いをさせた。 「きのうまで左官屋さんがはいっていた。庭なぞはまだち....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
、馬丁と、小間使と女中と、三人が附いて来たが、煮炊が間に合うようになると、一度、
新世帯のお手料理を御馳走になった切り、その二人は帰った、年上の女中だけ残って。そ....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
そうこうしているうちに、花子夫人が行方をくらましてしまった。恋人ができて、東京で
新世帯をもったらしい。 行方をくらます前に、道具屋をよんで、相当数の金目の物を....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
間根岸の子規居士の家に居た。そのうち碧梧桐君は居士の家に止まり余は小石川武島町に
新世帯を持っている新海非風君の家に同居することになった。 この間も発句を作る位....
「風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
はそれから河野義博君の世話で麻布の十番に近いところに貸家を見つけて、どうにか先ず
新世帯を持つことになった。十番は平生でも繁昌している土地であるが、震災後の繁昌と....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
つとなれば、何かと面倒なことが多い。ふだんでも冬の設けに忙がしい時節であるのに、
新世帯持の我々はいよいよ心ぜわしい日を送らなければならなかった。 今度の家は元....
「城」より 著者:カフカフランツ
はあまり大きく出せなかった。というのは、石油がほんのわずかしかなかったのだ。この
新世帯には、まださまざまな欠点があった。火が燃やされてはいたが、体操にも使われて....
「わが町」より 著者:織田作之助
他吉はさそくに話を纏めたのだった。 そうして次郎と君枝は結婚して市岡の新開地で
新世帯をはじめたが、案の定次郎は婚礼の翌々日から、もう水の中に潜るというくらいの....